日本農薬、連結売上高11.9%増 水稲向け製品が好調
日本農薬株式会社が2026年6月12日に提出した有価証券報告書について、2026年3月期の連結業績、セグメント別の動き、財政状態、キャッシュ・フロー、特別損失を整理します。
記事の要点
- 連結売上高は111,822百万円で、前期の99,966百万円から増加しました。
- 経常利益は10,527百万円で前期比48.6%増、連結営業利益は10,878百万円で前期比26.8%増でした。
- 農薬事業の売上高は105,455百万円で前期比11.5%増、セグメント利益は10,666百万円で前期比22.2%増でした。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは4,526百万円で、前期の10,405百万円から減少しました。
- 千葉県四街道市の所有地について、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、85百万円を減損損失として特別損失に計上しました。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
国内農薬販売
連結売上高は111,822百万円で、前期の99,966百万円から増加しました。連結営業利益は10,878百万円で前期比26.8%増、経常利益は10,527百万円で前期比48.6%増となりました。個別の当期純利益は4,619百万円で、前期の2,731百万円の当期純損失から増加しました。会社は、国内農薬販売について、米価高騰による生産意欲の高まりから水稲栽培面積が増加し、水稲向け製品の販売が好調に推移したとしています。コルテバ社製品の拡販やBASF社の果樹分野向け製品の国内販売開始も、国内販売全体の売上高が前年同期を上回った文脈として示しています。会社は、北米での販売シェア拡大、米国カリフォルニア州での害虫発生増加に伴う殺虫剤販売の伸長、カナダ向け販売、欧州での技術普及活動、Nichino India Pvt. Ltd.の同業者向け販売増加などを挙げ、海外販売全体の売上高が前年同期を上回ったとしています。
国内農薬販売における水稲向け製品と販売権取得製品の売上推移。 北米・欧州・アジア・ブラジルで異なる海外農薬販売の推移。
キャッシュフロー
営業活動による資金増加の内訳
連結営業活動によるキャッシュ・フローは4,526百万円で、前期の10,405百万円から減少しました。連結投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス1,851百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス7,780百万円でした。会社は、営業活動による資金の増加について、仕入債務の減少と法人税等の支払があった一方、税金等調整前当期純利益を計上したことを挙げています。
営業活動によるキャッシュ・フローの水準と仕入債務・法人税等支払の動き。
重要な事象
特別損失
所有地について将来の使用見込みがないと判断し、減少額85百万円を減損損失として特別損失に計上しました。
遊休資産に関する減損損失の追加計上有無。次回以降は一時的な発生事象の推移を確認します。
その他
中期経営計画GGS
会社は、中期経営計画GGSの最終年度となる2027年3月期に、サステナビリティ経営の推進を成長戦略として施策を進める方針です。
中期経営計画GGS最終年度の施策と業績KPIの進捗。
開示内容の整理
連結業績
連結売上高は111,822百万円で、前期の99,966百万円から増加しました。連結営業利益は10,878百万円で前期比26.8%増、経常利益は10,527百万円で前期比48.6%増となりました。個別の当期純利益は4,619百万円で、前期の2,731百万円の当期純損失から増加しました。
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セグメント別売上高と利益
農薬事業の売上高は105,455百万円で前期比11.5%増、セグメント利益は10,666百万円で前期比22.2%増となりました。農薬以外の化学品事業の売上高は4,173百万円で前期比18.5%増、セグメント利益は769百万円で前期比61.7%増となりました。その他の売上高は2,193百万円で前期比17.0%増、セグメント利益は429百万円で前期比35.3%増となりました。
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財政状態
当連結会計年度末の資産合計は154,962百万円で、前期末比2,746百万円増となりました。純連結資産合計は87,093百万円で、前期末比7,669百万円増となりました。
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キャッシュ・フロー
連結営業活動によるキャッシュ・フローは4,526百万円で、前期の10,405百万円から減少しました。連結投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス1,851百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス7,780百万円でした。
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- EDINET原本 PDF 23ページ
- EDINET原本 PDF 79ページ
特別損失
所有地について将来の使用見込みがないと判断し、減少額85百万円を減損損失として特別損失に計上しました。
- EDINET原本 PDF 89ページ
確認しておきたいポイント
- 国内農薬販売における水稲向け製品と販売権取得製品の売上推移
- 北米・欧州・アジア・ブラジルで異なる海外農薬販売の推移
- 営業活動によるキャッシュ・フローの水準と仕入債務・法人税等支払の動き
- 遊休資産に関する減損損失の追加計上有無。次回以降は一時的な発生事象の推移を確認します。
- 中期経営計画GGS最終年度の施策と業績KPIの進捗
まとめ
- 2026年3月期は、連結売上高111,822百万円で前期の99,966百万円から増加し、経常利益10,527百万円で前期比48.6%増となりました。
- セグメントでは、農薬事業、農薬以外の化学品事業、その他の各区分で売上高とセグメント利益が増加しました。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは4,526百万円に減少し、投資活動はマイナス1,851百万円、財務活動はマイナス7,780百万円でした。
- 千葉県四街道市の所有地では、使用見込みがなくなった遊休資産について85百万円を減損損失として特別損失に計上しています。