ジーダット、売上高1.0%減 M&A等へ現預金を活用方針
株式会社ジーダットは2026年6月12日、第24期の有価証券報告書を提出しました。2025年4月1日から2026年3月31日までの業績、売上区分、キャッシュ・フロー、M&Aや技術提携等に備える資金方針を整理します。
記事の要点
- 売上高は2,041百万円で、前期比1.0%減でした。会社は一部案件の翌年度への期ズレがあったとしています。
- 営業利益は260百万円で前期比1.4%増、経常利益は251百万円で同13.4%減、当期純利益は172百万円で同19.4%減でした。
- 売上区分では、製品及び商品が1,178百万円で前期比1.8%増、保守サービスが439百万円で同5.0%増、ソリューションが423百万円で同13.0%減でした。
- 営業活動によるキャッシュ・フローは378百万円で、前期比174.5%増となりました。
- 会社は、将来的なM&A、技術提携、IP調達等のため、現在保有する現預金等を資金調達源として充当する予定としています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
売上高の小幅減
当事業年度の売上高は2,041百万円で、前期比21百万円、1.0%の減少でした。営業利益は260百万円で前期比3百万円、1.4%増加しました。経常利益は251百万円で前期比38百万円、13.4%減少しました。当期純利益は172百万円で前期比41百万円、19.4%減少しました。会社は、売上高2,041百万円、前年比1.0%減について、一部案件が翌年度に期ズレしたことなどがあり、わずかな減収になったとしています。会社は、経常利益251百万円、前年比13.4%減について、助成金の収入減を理由として示しています。会社は、製品及び商品売上高の増加について主に代理店製品の需要増、保守サービス売上高の増加について新機能提案活動と保守契約締結の促進を挙げています。一方、ソリューション売上高の減少は、前年度の商談規模縮小と一時的な受注減によるものとしています。会社は、目標とする経営指標を経常利益率10%以上とし、当事業年度は助成金収入の減少と投資事業組合運用損の増加があったものの、経常利益率12.3%で目標を達成したとしています。
期ズレ案件が翌年度の売上高2,041百万円の推移にどう反映されるか。 ソリューション売上高と受注状況の推移。 経常利益率10%以上の維持。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの変化
現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末比198百万円、7.8%増の2,744百万円でした。営業活動によるキャッシュ・フローは378百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは25百万円の使用、財務活動によるキャッシュ・フローは153百万円の使用でした。
営業キャッシュ・フローと売上債権減少の継続性。
重要な事象
資金方針と重要契約
会社は、将来的なM&A、技術提携、IP調達等の資金調達源として、現在保有する現預金等を充当する予定としています。その他の重要な契約等については、企業・株主間のガバナンスに関する合意、株主保有株式の処分・買増し等に関する合意、ローン契約と社債に付される財務上の特約を含め該当事項はないとされています。会社は、事業拡大に向けて将来的にM&A、技術提携、IP調達等を行う方針であり、案件発生時に速やかな資金調達を実現するため高い流動性を維持しているとしています。
M&A、技術提携、IP調達等の案件発生時期と現金及び現金同等物2,744百万円からの資金充当額。
開示内容の整理
事業内容
同社は、LSI、FPD、磁気ヘッド、MEMS等の微細加工部品を設計するための電子系CADソフトウェア製品を自社開発し、販売・サポート・コンサルテーションを行っています。EDA製品、保守サービス、ソリューションを顧客に提供し、主な顧客は半導体メーカー、液晶パネルメーカー、電子機器メーカー、マスクメーカー、設計受託会社等です。
- EDINET原本 PDF 6ページ
業績
当事業年度の売上高は2,041百万円で、前期比21百万円、1.0%の減少でした。営業利益は260百万円で前期比3百万円、1.4%増加しました。経常利益は251百万円で前期比38百万円、13.4%減少しました。当期純利益は172百万円で前期比41百万円、19.4%減少しました。
- EDINET原本 PDF 11ページ
- EDINET原本 PDF 13ページ
- EDINET原本 PDF 14ページ
売上区分と単一セグメント
当事業年度の販売実績は、製品及び商品1,178百万円、保守サービス439百万円、ソリューション423百万円、合計2,041百万円でした。同社はEDAソフトウェア開発・販売コンサルテーション事業の単一セグメントのため、セグメント情報の記載を省略しています。
- EDINET原本 PDF 13ページ
- EDINET原本 PDF 51ページ
財政状態
当事業年度末の純資産残高は3,612百万円で、前期比18百万円、0.5%増加しました。
- EDINET原本 PDF 14ページ
- EDINET原本 PDF 33ページ
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物の期末残高は、前事業年度末比198百万円、7.8%増の2,744百万円でした。営業活動によるキャッシュ・フローは378百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは25百万円の使用、財務活動によるキャッシュ・フローは153百万円の使用でした。
- EDINET原本 PDF 12ページ
- EDINET原本 PDF 38ページ
資金方針と重要契約
会社は、将来的なM&A、技術提携、IP調達等の資金調達源として、現在保有する現預金等を充当する予定としています。その他の重要な契約等については、企業・株主間のガバナンスに関する合意、株主保有株式の処分・買増し等に関する合意、ローン契約と社債に付される財務上の特約を含め該当事項はないとされています。
- EDINET原本 PDF 15ページ
確認しておきたいポイント
- 期ズレ案件が翌年度の売上高2,041百万円の推移にどう反映されるか
- ソリューション売上高と受注状況の推移
- 経常利益率10%以上の維持
- 営業キャッシュ・フローと売上債権減少の継続性
- M&A、技術提携、IP調達等の案件発生時期と現金及び現金同等物2,744百万円からの資金充当額
- 海外パートナー企業の経営不振や買収による調達・販売面の変化
まとめ
- 売上高が2,041百万円で前期比1.0%減、営業利益は260百万円で同1.4%増となり、売上と営業利益で方向が分かれました。
- 経常利益は251百万円で前期比13.4%減、当期純利益は172百万円で同19.4%減でした。会社は経常利益の減少について助成金の収入減を示しています。
- 売上区分では、製品及び商品と保守サービスが増加する一方、ソリューションは減少しました。会社はソリューションの減少について、前年度の商談規模縮小と一時的な受注減を挙げています。
- M&A、技術提携、IP調達等に備え、現在保有する現預金等を充当する資金方針も示されました。これは業績要因ではなく、今後の資金使途として分けて読む論点です。