エーザイ、連結売上4.6%増・営業利益18.8%減 レケンビなど伸長と費用増を説明
個別では、エーザイ株式会社が2026年6月12日に提出した有価証券報告書について、2025年4月1日から2026年3月31日までの連結業績、キャッシュ・フロー、財政状態、完全子会社化の記載を整理します。
記事の要点
- 2025年度の連結売上は825,378百万円で、前期比4.6%増となりました。
- 連結営業利益は44,138百万円で、前期比18.8%減でした。
- 連結では、当期利益は40,520百万円で、前期比15.7%減でした。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは61,323百万円で、前期の30,117百万円を上回りました。
- 2025年6月、エコナビスタ株式会社を株式取得により完全子会社化しました。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
売上の説明
2025年度の連結売上は825,378百万円で、前期比4.6%増となりました。連結営業利益は44,138百万円で、前期比18.8%減でした。連結では、当期利益は40,520百万円で、前期比15.7%減でした。会社は、売上について、「レケンビ」「レンビマ」および「デエビゴ」が引き続き伸長したことにより、前期に一部製品の権利譲渡に係る一時金を計上した影響を吸収して増収となり、過去最高になったとしています。会社は、連結営業利益について、前期に一部製品の権利譲渡に係る一時金や戦略的提携の終結に伴う一過性の利益等を計上した影響、「レケンビ」への積極的な資源投入、欧州の構造改革による販売費及び一般管理費の増加などにより、44,100百万円と前期から10,200百万円減少したとしています。会社は、主要品目の売上について、「レンビマ」が342,500百万円、「レケンビ」が88,000百万円となったことを示しています。
売上の増収と営業利益の減益が併存した内訳。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。 「レケンビ」への資源投入と欧州構造改革に伴う費用の推移。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローの説明
連結営業活動によるキャッシュ・フローは61,323百万円で、前期は30,117百万円でした。連結営業活動によるキャッシュ・フローは収入でした。会社は、営業活動によるキャッシュ・フローについて、運転資本が棚卸資産の増加や買掛金の減少などにより増加した一方、退職給付信託の返還を受けたことに伴う退職後給付に係る資産の減少により増加したとしています。
営業活動によるキャッシュ・フローの収入額と増加要因。
財政状態
調整ROICの設定
当期末の個別資産合計は710,275百万円で、前期末は739,259百万円でした。当期末の純資産合計は367,994百万円で、前期末は394,980百万円でした。会社は、為替換算差額を控除した自己資本と純有利子負債をベースにした調整ROICを新たに設定したとしています。
資産合計と純資産合計の水準。確認対象は連結総資産・連結純資産です。事業別の変化も確認します。
重要な事象
完全子会社化
2025年6月、エコナビスタ株式会社を株式取得により完全子会社化しました。
エコナビスタ株式会社の完全子会社化後の開示上の位置づけ。次回以降は一時的な発生事象の推移を確認します。
開示内容の整理
連結業績
2025年度の連結売上は825,378百万円で、前期比4.6%増となりました。連結営業利益は44,138百万円で、前期比18.8%減でした。連結では、当期利益は40,520百万円で、前期比15.7%減でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 31ページ
キャッシュ・フロー
連結営業活動によるキャッシュ・フローは61,323百万円で、前期は30,117百万円でした。連結営業活動によるキャッシュ・フローは収入でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 33ページ
- EDINET原本 PDF 101ページ
財政状態
当期末の個別資産合計は710,275百万円で、前期末は739,259百万円でした。当期末の純資産合計は367,994百万円で、前期末は394,980百万円でした。
- EDINET原本 PDF 160ページ
- EDINET原本 PDF 161ページ
事業区分
同社グループは医薬品事業とその他事業に区分され、医薬品事業は日本、アメリカス、中国、EMEA、イーストアジア・グローバルサウスの5つを報告セグメントとしています。
- EDINET原本 PDF 5ページ
完全子会社化
2025年6月、エコナビスタ株式会社を株式取得により完全子会社化しました。
- EDINET原本 PDF 4ページ
確認しておきたいポイント
- 売上の増収と営業利益の減益が併存した内訳。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。
- 「レケンビ」への資源投入と欧州構造改革に伴う費用の推移
- 営業活動によるキャッシュ・フローの収入額と増加要因
- 資産合計と純資産合計の水準。確認対象は連結総資産・連結純資産です。事業別の変化も確認します。
- エコナビスタ株式会社の完全子会社化後の開示上の位置づけ。次回以降は一時的な発生事象の推移を確認します。
まとめ
- 2025年度の連結売上は825,378百万円で前期比4.6%増、営業利益は44,138百万円で前期比18.8%減となりました。
- 会社は売上について、「レケンビ」「レンビマ」および「デエビゴ」の伸長が、一部製品の権利譲渡に係る一時金を前期に計上した影響を吸収したとしています。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは61,323百万円で、前期の30,117百万円を上回りました。
- エコナビスタ株式会社の完全子会社化と調整ROICの設定は、業績要因とは分けて確認する論点です。