学情、売上高5.8%増 自己株式取得を決議
株式会社学情は2026年6月12日、第49期中の2025年11月1日から2026年4月30日までを対象とする半期報告書を提出しました。この記事では、全社業績、就職情報事業のサービス別動向、キャッシュ・フロー、財政状態、自己株式取得と中間配当を整理します。
記事の要点
- 全社売上高は4,618百万円で前年同期比5.8%増、営業利益は345百万円で同74.2%に低下、経常利益は458百万円で同71.3%に低下、中間純利益は313百万円で同67.9%に低下しました。
- 就職情報事業全体の売上高は4,540百万円で前年同期比6.1%増となり、Re就活は1,078百万円で同92.8%に低下、エージェント事業は545百万円で46.0%増、イベントは1,537百万円で13.8%増、Re就活キャンパスは784百万円で11.3%増でした。
- 現金及び現金同等物は前事業年度末から1,845百万円減少して2,839百万円となり、営業活動による資金増加は432百万円、投資活動による資金減少は1,821百万円、財務活動による資金減少は456百万円でした。
- 総資産は前事業年度末比759百万円減の16,346百万円、純資産は147百万円減の14,731百万円でした。
- 2026年6月8日の取締役会で、普通株式400,000株を上限、取得価額総額650百万円を上限とする自己株式取得を決議しました。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
全社業績
当中間会計期間の全社売上高は4,618百万円で、前年同期比5.8%増でした。営業利益は345百万円で前年同期比74.2%に低下し、経常利益は458百万円で同71.3%に低下しました。中間純利益は313百万円で、前年同期比67.9%に低下しました。会社は、国内人材ビジネスの市場環境について、構造的な人材不足を背景に企業の採用意欲が高水準で推移する一方、新卒採用を中心とした若手人材の採用活動では採用広報及び選考の早期化が一段と進んでいるとの認識を示しています。会社は、採用活動の早期化に伴う需要の前倒しや掲載タイミングの変化などにより、若手経験者採用領域で受注から売上計上までの期間が長期化し、売上計上の時期が下期にシフトする動きが見られたとしています。利益面では、広告宣伝投資及びシステム関連投資を計画通り実施したことに加え、物価上昇に伴う外注費や調達コスト全般の増加などで販売費及び一般管理費が増加したと会社は整理しています。
若手経験者採用領域の売上計上時期と全社売上高4,618百万円への反映推移。 広告宣伝投資、システム関連投資、外注費、調達コストの販管費内訳と営業利益345百万円への反映。
セグメント別業績
就職情報事業とサービス別売上
主たる事業である就職情報事業全体の売上高は4,540百万円で、前年同期比6.1%増でした。Re就活の売上高は1,078百万円で、前年同期比92.8%に低下しました。エージェント事業の売上高は545百万円で、前年同期比46.0%増でした。イベントの売上高は1,537百万円で、前年同期比13.8%増でした。Re就活キャンパスの売上高は784百万円で、前年同期比11.3%増でした。収益認識関係では、当中間会計期間の顧客との契約から生じる収益は就職情報事業4,540,864千円、その他77,299千円、合計4,618,163千円でした。会社は、Re就活では企業の募集タイミングが変化し掲載開始が下期となる案件が増えた一方、エージェント事業では面談品質とキャリアアドバイザーの生産性向上施策、4月入社案件の決定数増加が売上につながったとしています。会社は、Career Design Forumがイベント売上を牽引し、Re就活キャンパスではイベントとの相互連動によりインターンシップ募集の広報需要を取り込んだとしています。
Re就活とエージェント事業のサービス別売上推移。 Career Design ForumとRe就活キャンパス売上784百万円の連動推移。
キャッシュフロー
投資活動の資金減少内訳
当中間会計期間末の現金及び現金同等物は、前事業年度末から1,845百万円減少し、2,839百万円となりました。営業活動の結果、増加した資金は432百万円で、前年同期比8.4%増でした。投資活動の結果、減少した資金は1,821百万円で、前年同期比270.8%へ拡大しました。財務活動の結果、減少した資金は456百万円で、前年同期比42.7%へ縮小しました。投資活動による資金減少について、会社は定期預金の預入による支出1,500百万円、投資有価証券の取得による支出583百万円、投資有価証券の償還による収入500百万円、無形固定資産の取得による支出316百万円を主な内訳として挙げています。
投資活動による資金減少1,821百万円の内訳と現金及び現金同等物2,839百万円の推移。
ガバナンス
資本政策と配当
2026年6月8日の取締役会で、普通株式400,000株を上限、発行済株式総数から自己株式を除いた株式数に対する割合3.0%、取得価額総額650百万円を上限とする自己株式取得を決議しました。自己株式の取得期間は2026年6月9日から2026年10月31日まで、取得方法は東京証券取引所における市場買付です。第49期の中間配当は、配当金総額496,993千円、1株当たり37円、支払開始日は2026年7月1日です。自己株式取得について、会社は経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するためとしています。
自己株式取得400,000株・650百万円上限の実施状況と中間配当37円の支払い時期。
開示内容の整理
全社業績
当中間会計期間の全社売上高は4,618百万円で、前年同期比5.8%増でした。営業利益は345百万円で前年同期比74.2%に低下し、経常利益は458百万円で同71.3%に低下しました。中間純利益は313百万円で、前年同期比67.9%に低下しました。
- EDINET原本 PDF 3ページ
就職情報事業とサービス別売上
主たる事業である就職情報事業全体の売上高は4,540百万円で、前年同期比6.1%増でした。Re就活の売上高は1,078百万円で、前年同期比92.8%に低下しました。エージェント事業の売上高は545百万円で、前年同期比46.0%増でした。イベントの売上高は1,537百万円で、前年同期比13.8%増でした。Re就活キャンパスの売上高は784百万円で、前年同期比11.3%増でした。収益認識関係では、当中間会計期間の顧客との契約から生じる収益は就職情報事業4,540,864千円、その他77,299千円、合計4,618,163千円でした。
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 15ページ
キャッシュ・フロー
当中間会計期間末の現金及び現金同等物は、前事業年度末から1,845百万円減少し、2,839百万円となりました。営業活動の結果、増加した資金は432百万円で、前年同期比8.4%増でした。投資活動の結果、減少した資金は1,821百万円で、前年同期比270.8%へ拡大しました。財務活動の結果、減少した資金は456百万円で、前年同期比42.7%へ縮小しました。
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 4ページ
財政状態
当中間会計期間末の総資産は、前事業年度末比759百万円減少し、16,346百万円となりました。流動資産は前事業年度末比913百万円減少し、7,754百万円となりました。固定資産は前事業年度末比153百万円増加し、8,592百万円となりました。流動負債は前事業年度末比627百万円減少し、1,338百万円となりました。純資産は前事業年度末比147百万円減少し、14,731百万円となりました。
- EDINET原本 PDF 4ページ
リスクと課題
当中間会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはなく、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありませんでした。当中間会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありませんでした。
- EDINET原本 PDF 3ページ
- EDINET原本 PDF 4ページ
資本政策と配当
2026年6月8日の取締役会で、普通株式400,000株を上限、発行済株式総数から自己株式を除いた株式数に対する割合3.0%、取得価額総額650百万円を上限とする自己株式取得を決議しました。自己株式の取得期間は2026年6月9日から2026年10月31日まで、取得方法は東京証券取引所における市場買付です。第49期の中間配当は、配当金総額496,993千円、1株当たり37円、支払開始日は2026年7月1日です。
- EDINET原本 PDF 16ページ
確認しておきたいポイント
- 若手経験者採用領域の売上計上時期と全社売上高4,618百万円への反映推移
- Re就活とエージェント事業のサービス別売上推移
- Career Design ForumとRe就活キャンパス売上784百万円の連動推移
- 広告宣伝投資、システム関連投資、外注費、調達コストの販管費内訳と営業利益345百万円への反映
- 投資活動による資金減少1,821百万円の内訳と現金及び現金同等物2,839百万円の推移
- 自己株式取得400,000株・650百万円上限の実施状況と中間配当37円の支払い時期
まとめ
- 今回の開示では、全社売上高が4,618百万円で前年同期比5.8%増となる一方、営業利益は345百万円で同74.2%に低下、経常利益は458百万円で同71.3%に低下、中間純利益は313百万円で同67.9%に低下しました。
- 就職情報事業では、Re就活の掲載開始が下期となる案件の増加、エージェント事業の4月入社案件の決定数増加、Career Design ForumとRe就活キャンパスの連動が、それぞれ会社説明として示されています。
- キャッシュ・フローでは、現金及び現金同等物が前事業年度末から1,845百万円減少して2,839百万円となり、投資活動による資金減少1,821百万円の内訳として定期預金の預入、投資有価証券の取得、無形固定資産の取得が挙げられています。
- 後発事象として、2026年6月8日の取締役会で自己株式取得を決議し、同じく第49期中間配当として配当金総額496,993千円、1株当たり37円を決議しています。