MARUWA、連結売上高3.7%増・営業利益7.2%減 次世代高速通信関連が売上に寄与
株式会社MARUWAは2026年6月12日、第53期の有価証券報告書を提出しました。この記事では、連結業績、セグメント別の動き、受注、財政状態、キャッシュ・フロー、補助金等と配当方針を整理します。
記事の要点
- 当連結会計年度の売上高は74,476百万円で前期比3.7%増、営業利益は24,976百万円で7.2%減、経常利益は26,321百万円で2.6%減、親会社株主に帰属する当期純利益は18,163百万円で5.6%減でした。
- 会社は、車載関連の市況弱含みと汎用メモリ向け回復の期ずれがあった一方、次世代高速通信関連が高水準に推移し売上高に寄与したとしています。
- セグメント別では、セラミック部品事業が売上高63,797百万円で前期比2.1%増、セグメント利益24,573百万円で9.3%減、照明機器事業が売上高10,679百万円で14.1%増、セグメント利益2,141百万円で49.0%増でした。
- 受注実績は合計80,628百万円で前期比116.8%、受注残高は28,971百万円で前期比127.0%でした。
- 総資産は162,691百万円で前連結会計年度末比14.3%増、純資産は147,262百万円で15.2%増、営業活動によるキャッシュ・フローは16,933百万円の収入で前連結会計年度に比べ8,418百万円減少しました。
- 国庫補助金等の受入れによる圧縮記帳累計額が示され、建物及び構築物は当連結会計年度末に2,445百万円でした。配当方針では安定的な配当継続、新たな成長分野への設備投資や研究開発の維持・強化、ESG・SDGsへの取組みを基本方針としています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
連結売上高の会社説明
当連結会計年度の売上高は74,476百万円で前期比3.7%増でした。連結営業利益は24,976百万円で前期比7.2%減、連結経常利益は26,321百万円で前期比2.6%減でした。親会社株主に帰属する当期純利益は18,163百万円で前期比5.6%減でした。会社は、車載関連で市況が弱含み、半導体関連で下期に見込んでいた汎用メモリ向けの回復に期ずれが見られた一方、次世代高速通信関連が高水準に推移し業績に寄与したことを、連結売上高74,476百万円の文脈として示しています。
次世代高速通信関連の連結売上高74,476百万円への寄与の推移。
セグメント別業績
セグメントと受注
セラミック部品事業の売上高は63,797百万円で前期比2.1%増、セグメント利益は24,573百万円で9.3%減でした。照明機器事業の売上高は10,679百万円で前期比14.1%増、セグメント利益は2,141百万円で49.0%増でした。受注実績は、セラミック部品事業が70,047百万円で前期比117.9%、照明機器事業が10,581百万円で前期比110.4%、合計が80,628百万円で前期比116.8%でした。受注残高は、セラミック部品事業が27,253百万円で前期比129.8%、照明機器事業が1,718百万円で前期比94.6%、合計が28,971百万円で前期比127.0%でした。セラミック部品事業では、車載関連の市況弱含みと汎用メモリ向け回復の期ずれがあった一方、次世代高速通信関連が通期で高水準に推移し、第4四半期から次期モデルの立ち上げにより大幅な増産が開始されたとしています。照明機器事業では、2030年100%LED化の政府目標に向けたLED需要の増加、オフィス改修需要、高付加価値のオフィス向け照明や公共のLED照明導入案件、高級新築マンション市場向けのハイエンド照明が示されています。
セラミック部品事業の受注残高とセグメント利益率の推移。 照明機器事業の案件需要と採算の持続。
財政状態
資産増加の会社説明
当連結会計年度末の総資産は162,691百万円となり、前連結会計年度末と比較して14.3%増加しました。負債は15,428百万円となり、前連結会計年度末と比較して6.9%増加しました。純資産は147,262百万円となり、前連結会計年度末と比較して15.2%増加しました。自己資本比率は90.5%となり、前連結会計年度末に比べ0.6ポイント増加しました。会社は、流動資産の増加は主に原材料及び貯蔵品の増加、固定資産の増加は主に建設仮勘定の増加によるものとしています。
原材料及び貯蔵品、建設仮勘定の増加が連結総資産162,691百万円の構成に与える変化。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの会社説明
現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,581百万円減少し、66,986百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは16,933百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ8,418百万円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは21,757百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ14,074百万円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,216百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ296百万円減少しました。会社は、営業活動によるキャッシュ・フローの減少は主に売上債権及び棚卸資産の増加、投資活動による支出の増加は主に有形固定資産の取得による支出の増加、財務活動による支出の減少は主に長期借入金の返済による支出の減少によるものとしています。
棚卸資産、有形固定資産取得、長期借入金返済の連結キャッシュ・フローへの反映。
重要な事象
補助金等
国庫補助金等の受入れによる圧縮記帳累計額について、建物及び構築物は前連結会計年度末2,413百万円、当連結会計年度末2,445百万円でした。単体では、国庫補助金等を受け入れたことにより取得価額から控除した圧縮記帳額について、建物は前事業年度末2,223百万円、当事業年度末2,256百万円でした。
圧縮記帳累計額2,445百万円・単体圧縮記帳額2,256百万円の計上額と対象資産。
ガバナンス
株式と配当方針
当事業年度における取得自己株式は1,232株、価額の総額は6,959,100円でした。その他として、譲渡制限付株式報酬による自己株式の処分1,230株、7,595,806円が示されています。当事業年度に係る1株当たり配当額は102円00銭で、前期から8円増配とされています。利益配分について、会社は安定的な配当継続を重視し、新たな成長分野への機動的な設備投資、研究開発の維持・強化、ESG・SDGsへの取組みの充実を基本方針としています。
配当継続、設備投資、研究開発の資金配分。
開示内容の整理
連結業績
当連結会計年度の売上高は74,476百万円で前期比3.7%増でした。連結営業利益は24,976百万円で前期比7.2%減、連結経常利益は26,321百万円で前期比2.6%減でした。親会社株主に帰属する当期純利益は18,163百万円で前期比5.6%減でした。
- EDINET原本 PDF 15ページ
セグメントと受注
セラミック部品事業の売上高は63,797百万円で前期比2.1%増、セグメント利益は24,573百万円で9.3%減でした。照明機器事業の売上高は10,679百万円で前期比14.1%増、セグメント利益は2,141百万円で49.0%増でした。受注実績は、セラミック部品事業が70,047百万円で前期比117.9%、照明機器事業が10,581百万円で前期比110.4%、合計が80,628百万円で前期比116.8%でした。受注残高は、セラミック部品事業が27,253百万円で前期比129.8%、照明機器事業が1,718百万円で前期比94.6%、合計が28,971百万円で前期比127.0%でした。
- EDINET原本 PDF 15ページ
- EDINET原本 PDF 16ページ
財政状態
当連結会計年度末の総資産は162,691百万円となり、前連結会計年度末と比較して14.3%増加しました。負債は15,428百万円となり、前連結会計年度末と比較して6.9%増加しました。純資産は147,262百万円となり、前連結会計年度末と比較して15.2%増加しました。自己資本比率は90.5%となり、前連結会計年度末に比べ0.6ポイント増加しました。
- EDINET原本 PDF 15ページ
キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ4,581百万円減少し、66,986百万円となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは16,933百万円の収入となり、前連結会計年度に比べ8,418百万円減少しました。投資活動によるキャッシュ・フローは21,757百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ14,074百万円増加しました。財務活動によるキャッシュ・フローは1,216百万円の支出となり、前連結会計年度に比べ296百万円減少しました。
- EDINET原本 PDF 15ページ
補助金等
国庫補助金等の受入れによる圧縮記帳累計額について、建物及び構築物は前連結会計年度末2,413百万円、当連結会計年度末2,445百万円でした。単体では、国庫補助金等を受け入れたことにより取得価額から控除した圧縮記帳額について、建物は前事業年度末2,223百万円、当事業年度末2,256百万円でした。
- EDINET原本 PDF 51ページ
- EDINET原本 PDF 73ページ
株式と配当方針
当事業年度における取得自己株式は1,232株、価額の総額は6,959,100円でした。その他として、譲渡制限付株式報酬による自己株式の処分1,230株、7,595,806円が示されています。当事業年度に係る1株当たり配当額は102円00銭で、前期から8円増配とされています。
- EDINET原本 PDF 25ページ
確認しておきたいポイント
- 次世代高速通信関連の連結売上高74,476百万円への寄与の推移
- セラミック部品事業の受注残高とセグメント利益率の推移
- 照明機器事業の案件需要と採算の持続
- 原材料及び貯蔵品、建設仮勘定の増加が連結総資産162,691百万円の構成に与える変化
- 棚卸資産、有形固定資産取得、長期借入金返済の連結キャッシュ・フローへの反映
- 圧縮記帳累計額2,445百万円・単体圧縮記帳額2,256百万円の計上額と対象資産
- 配当継続、設備投資、研究開発の資金配分
まとめ
- 当連結会計年度は、連結売上高が74,476百万円で前期比3.7%増となる一方、営業利益は24,976百万円で7.2%減、親会社株主に帰属する当期純利益は18,163百万円で5.6%減でした。
- 会社は、次世代高速通信関連の高水準推移が売上高に寄与した一方、車載関連の市況弱含みや汎用メモリ向け回復の期ずれも示しています。
- 受注残高は合計28,971百万円で前期比127.0%、総資産は162,691百万円で14.3%増、営業活動によるキャッシュ・フローは16,933百万円の収入で前連結会計年度に比べ8,418百万円減少しました。
- 補助金等の圧縮記帳や、安定配当と成長分野への設備投資・研究開発を並べる利益配分方針も、次回以降の開示で確認する論点です。