東リ、連結売上高6.3%増 販売数量増と価格改定が進展
東リ株式会社が2026年6月12日に提出した有価証券報告書について、2025年4月1日から2026年3月31日までの連結業績、報告セグメント、財政状態、キャッシュ・フロー、配当方針を整理します。
記事の要点
- 当連結会計年度の売上高は112,337百万円で前期比6.3%増、営業利益は5,100百万円で前期比16.5%増、経常利益は5,733百万円で前期比22.9%増でした。
- 当連結会計年度から、報告セグメントは「インテリア事業」「グローバル事業」「建材その他事業」の3区分に変更されました。
- インテリア事業の連結売上高は107,231百万円で前期比6.5%増、グローバル事業の売上高は2,321百万円で前期比5.8%減でした。
- 資産合計は99,639百万円、純資産合計は52,188百万円となり、いずれも前連結会計年度末から増加しました。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは9,115百万円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは2,862百万円の支出でした。
- 会社は、販売価格改定を7月27日受注分より予定する一方、固定資産の減損損失が業績に影響を及ぼす可能性にも言及しています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
セグメント別業績
インテリア事業の利益面
インテリア事業の連結売上高は107,231百万円で、前期比6.5%増でした。インテリア事業のセグメント利益は5,156百万円で、前期比17.8%増でした。グローバル事業の売上高は2,321百万円で、前期比5.8%減でした。グローバル事業のセグメント損失は275百万円で、前期のセグメント損失218百万円から損失額が拡大しました。会社は、インテリア事業の利益面について、大型設備投資に伴う減価償却費や物流コスト・人件費などが増加した一方、ビニル系床材と壁装材を中心とした販売数量の増加、製造原価の低減効果、一部製品の上代価格改定による販売価格の底上げが進展したとしています。会社は、グローバル事業について、売上高の減少と輸送コストの上昇が影響し、セグメント損失が275百万円になったとしています。会社は、販売価格の改定を7月27日受注分より予定している一方、後追いの改定によりタイムラグが生じ、当期における減益要因となるとしています。
インテリア事業の販売数量、製造原価低減、価格改定効果の推移。 グローバル事業の売上高と輸送コストの動き。次回以降はセグメント別売上・利益の推移を確認します。 7月27日受注分から予定する販売価格改定の反映時期。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フロー
連結営業活動によるキャッシュ・フローは9,115百万円の収入で、前期の2,469百万円の収入から増加しました。連結投資活動によるキャッシュ・フローは4,351百万円の支出で、前期の4,769百万円の支出から支出額が減少しました。連結財務活動によるキャッシュ・フローは2,862百万円の支出で、前期の842百万円の収入から支出に転じました。会社は、営業活動によるキャッシュ・フローについて、税金等調整前当期純利益の増加と仕入債務の減少額の減少などにより、前期に比べ収入が増加したとしています。会社は、投資活動によるキャッシュ・フローは固定資産の売却による収入の増加などで前期に比べ支出が減少し、財務活動によるキャッシュ・フローは借入れによる収入の減少などで前期の収入から支出へ転じたとしています。
営業活動によるキャッシュ・フローの収入水準。
その他
配当方針
会社は、2026年3月期を初年度とする中期経営計画期間内について、連結配当性向50%、またはDOE3.5%を目安に安定的な配当を継続的に実施し、年間配当は19円を下限とする方針を示しています。
中期経営計画期間内の配当方針と年間配当下限の扱い。
事業等のリスク
固定資産の減損リスク
会社は、事業の収益性が低下した場合や市場価格が著しく下落した場合などには、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があるとしています。
固定資産の収益性低下や市場価格下落に関する記載の変化。確認対象は事業等のリスクです。
開示内容の整理
報告セグメントの変更
当連結会計年度から、事業ポートフォリオ戦略をより明確にするため、報告セグメントは「インテリア事業」「グローバル事業」「建材その他事業」の3区分に変更されました。
- EDINET原本 PDF 5ページ
連結業績
当連結会計年度の売上高は112,337百万円で、前期比6.3%増でした。連結営業利益は5,100百万円で、前期比16.5%増でした。連結経常利益は5,733百万円で、前期比22.9%増でした。親会社株主に帰属する当期純利益は4,459百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 15ページ
- EDINET原本 PDF 17ページ
- EDINET原本 PDF 53ページ
セグメント別業績
インテリア事業の連結売上高は107,231百万円で、前期比6.5%増でした。インテリア事業のセグメント利益は5,156百万円で、前期比17.8%増でした。グローバル事業の売上高は2,321百万円で、前期比5.8%減でした。グローバル事業のセグメント損失は275百万円で、前期のセグメント損失218百万円から損失額が拡大しました。
- EDINET原本 PDF 17ページ
- EDINET原本 PDF 18ページ
財政状態
資産合計は前連結会計年度末に比べ5,576百万円増加し、99,639百万円となりました。純資産合計は前連結会計年度末に比べ3,810百万円増加し、52,188百万円となりました。
- EDINET原本 PDF 19ページ
- EDINET原本 PDF 20ページ
- EDINET原本 PDF 51ページ
- EDINET原本 PDF 52ページ
キャッシュ・フロー
連結営業活動によるキャッシュ・フローは9,115百万円の収入で、前期の2,469百万円の収入から増加しました。連結投資活動によるキャッシュ・フローは4,351百万円の支出で、前期の4,769百万円の支出から支出額が減少しました。連結財務活動によるキャッシュ・フローは2,862百万円の支出で、前期の842百万円の収入から支出に転じました。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 18ページ
- EDINET原本 PDF 57ページ
確認しておきたいポイント
- インテリア事業の販売数量、製造原価低減、価格改定効果の推移
- グローバル事業の売上高と輸送コストの動き。次回以降はセグメント別売上・利益の推移を確認します。
- 営業活動によるキャッシュ・フローの収入水準
- 7月27日受注分から予定する販売価格改定の反映時期
- 中期経営計画期間内の配当方針と年間配当下限の扱い
- 固定資産の収益性低下や市場価格下落に関する記載の変化。確認対象は事業等のリスクです。
まとめ
- 東リの当連結会計年度は、売上高112,337百万円、営業利益5,100百万円、経常利益5,733百万円となり、いずれも前期比で増加しました。
- セグメントでは、インテリア事業が増収増益となる一方、グローバル事業は売上高が減少し、セグメント損失が275百万円でした。
- キャッシュ・フローでは営業活動による収入が9,115百万円となり、連結財務活動によるキャッシュ・フローは前期の収入から2,862百万円の支出へ転じました。
- 配当方針では、中期経営計画期間内に連結配当性向50%またはDOE3.5%を目安とし、年間配当19円を下限とする方針が示されています。