村田製作所、連結売上5.0%増 連結財務活動CFで自己株式取得支出100,008百万円
株式会社村田製作所が2026年6月24日に提出した有価証券報告書について、連結業績、セグメント別の採算、キャッシュ・フロー、減損、株主還元方針を整理します。
記事の要点
- 連結売上は、前期比5.0%増の1,830,856百万円でした。
- 連結営業利益は、前期比0.8%増の281,835百万円でした。
- セグメント別では、コンポーネントの営業利益が315,132百万円となる一方、デバイス・モジュールは26,491百万円の営業損失でした。
- 連結営業CFは、前期比5.9%減の425,222百万円でした。
- 特別損失には、表面波フィルタ製品に係る事業について減損損失21,454百万円が計上されています。
- 連結財務活動CFでは、配当金の支払額110,720百万円と自己株式の取得による支出100,008百万円が示されています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
連結売上と利益率
連結売上は、前期比5.0%増の1,830,856百万円でした。連結営業利益は、前期比0.8%増の281,835百万円で、連結の営業利益率は前期の16.0%から15.4%となりました。連結純利益は233,920百万円でした。
連結売上が5.0%増となる中で、連結営業利益率が15.4%に下がった状態が次回以降どう推移するか。
セグメント別業績
コンポーネントとデバイス・モジュールの差
連結セグメント情報では、コンポーネントは外部顧客に対する売上が1,159,734百万円、営業利益が315,132百万円でした。連結セグメント情報では、デバイス・モジュールは外部顧客に対する売上が655,966百万円で、営業損失は26,491百万円でした。連結セグメント情報では、デバイス・モジュールの営業利益率は、前期の1.4%から当期は△4.0%となりました。
連結セグメント情報で、デバイス・モジュールの営業損失26,491百万円と営業利益率△4.0%が、コンポーネントの利益水準との差としてどの程度残るか。
キャッシュフロー
営業CFと財務CF
連結営業CFは、前期比5.9%減の425,222百万円でした。連結キャッシュ・フローでは、投資活動によるキャッシュ・フローは193,814百万円のキャッシュ・アウト、財務活動によるキャッシュ・フローは221,812百万円のキャッシュ・アウトでした。連結財務活動CFでは、配当金の支払額110,720百万円、自己株式の取得による支出100,008百万円が示されています。
連結営業CF425,222百万円と、連結投資活動・財務活動のキャッシュ・アウトの内訳が次回以降どう変わるか。
重要な事象
表面波フィルタ製品に係る減損
特別損失には、表面波フィルタ製品に係る事業について減損損失21,454百万円が計上されています。セグメント情報では、当期の減損損失としてコンポーネント1,516百万円、デバイス・モジュール48,898百万円、連結合計50,414百万円が示されています。同社は、表面波フィルタ製品に係る事業について、通信市場の高周波化が当初の想定よりも緩やかな状況の中で、無形固定資産の回収可能価額が帳簿価額を下回っていると判断したとしています。
表面波フィルタ製品に係る減損損失21,454百万円と、デバイス・モジュールの減損損失48,898百万円の関係が追加開示でどう整理されるか。
ガバナンス
株主還元と配当
当事業年度の配当金は、中間配当金が1株当たり30円、期末配当金が1株当たり35円とする予定です。当事業年度に係る剰余金の配当として、中間配当の総額54,849百万円、期末配当の総額63,710百万円が示されています。同社は、配当による利益還元を行うとともに、自己株式の取得も株主への利益還元策として捉え、資本効率の改善を目的に適宜実施するとしています。同社は、機動的な資本政策及び配当政策を図るため、取締役会の決議により期末配当を行うこともできるよう定款で定めているとしています。
配当金の支払額110,720百万円と自己株式の取得による支出100,008百万円について、株主還元策としての配分が次回以降どう運用されるか。
開示内容の整理
連結売上と利益率
連結売上は、前期比5.0%増の1,830,856百万円でした。連結営業利益は、前期比0.8%増の281,835百万円で、連結の営業利益率は前期の16.0%から15.4%となりました。連結純利益は233,920百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 48ページ
- EDINET原本 PDF 110ページ
- EDINET原本 PDF 112ページ
- EDINET原本 PDF 125ページ
- EDINET原本 PDF 164ページ
コンポーネントとデバイス・モジュールの差
連結セグメント情報では、コンポーネントは外部顧客に対する売上が1,159,734百万円、営業利益が315,132百万円でした。連結セグメント情報では、デバイス・モジュールは外部顧客に対する売上が655,966百万円で、営業損失は26,491百万円でした。連結セグメント情報では、デバイス・モジュールの営業利益率は、前期の1.4%から当期は△4.0%となりました。
- EDINET原本 PDF 125ページ
営業CFと財務CF
連結営業CFは、前期比5.9%減の425,222百万円でした。連結キャッシュ・フローでは、投資活動によるキャッシュ・フローは193,814百万円のキャッシュ・アウト、財務活動によるキャッシュ・フローは221,812百万円のキャッシュ・アウトでした。連結財務活動CFでは、配当金の支払額110,720百万円、自己株式の取得による支出100,008百万円が示されています。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 52ページ
- EDINET原本 PDF 113ページ
表面波フィルタ製品に係る減損
特別損失には、表面波フィルタ製品に係る事業について減損損失21,454百万円が計上されています。セグメント情報では、当期の減損損失としてコンポーネント1,516百万円、デバイス・モジュール48,898百万円、連結合計50,414百万円が示されています。
- EDINET原本 PDF 125ページ
- EDINET原本 PDF 178ページ
連結総資産と個別純資産
連結総資産は、前期比5.6%増の3,199,099百万円でした。個別純資産は883,265百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 108ページ
- EDINET原本 PDF 125ページ
- EDINET原本 PDF 171ページ
- EDINET原本 PDF 174ページ
株主還元と配当
当事業年度の配当金は、中間配当金が1株当たり30円、期末配当金が1株当たり35円とする予定です。当事業年度に係る剰余金の配当として、中間配当の総額54,849百万円、期末配当の総額63,710百万円が示されています。
- EDINET原本 PDF 66ページ
確認しておきたいポイント
- 連結売上が5.0%増となる中で、連結営業利益率が15.4%に下がった状態が次回以降どう推移するか。
- 連結セグメント情報で、デバイス・モジュールの営業損失26,491百万円と営業利益率△4.0%が、コンポーネントの利益水準との差としてどの程度残るか。
- 連結営業CF425,222百万円と、連結投資活動・財務活動のキャッシュ・アウトの内訳が次回以降どう変わるか。
- 表面波フィルタ製品に係る減損損失21,454百万円と、デバイス・モジュールの減損損失48,898百万円の関係が追加開示でどう整理されるか。
- 配当金の支払額110,720百万円と自己株式の取得による支出100,008百万円について、株主還元策としての配分が次回以降どう運用されるか。
まとめ
- 連結売上は5.0%増、連結営業利益は0.8%増でしたが、連結の営業利益率は15.4%となり、売上の伸びと採算の差を分けて見る内容です。
- 連結セグメント情報では、コンポーネントが315,132百万円の営業利益を出す一方、デバイス・モジュールは26,491百万円の営業損失となっています。
- 表面波フィルタ製品に係る事業では減損損失21,454百万円が計上され、会社は通信市場の高周波化が当初の想定よりも緩やかな状況に触れています。
- 資金面では、連結営業CF425,222百万円に対し、連結財務活動CFで配当金の支払額110,720百万円と自己株式取得による支出100,008百万円が示されています。