三井不動産、連結売上高3.2%増 商業施設売上が好調
三井不動産株式会社は2026年6月24日、第114期の有価証券報告書を提出しました。この記事では、連結売上高と連結利益、商業施設やホテル・リゾートの動き、連結営業CF、株主還元方針を整理します。
記事の要点
- 連結売上高は、前期比3.2%増の2,709,747百万円でした。
- 連結経常利益は前期比7.9%増の313,319百万円、連結純利益は前期比12.0%増の278,684百万円でした。
- 商業施設では、スポーツ・エンターテインメントを活かした施策による来館価値の向上や会員プログラムの拡充などにより、1年を通して好調に推移したとされています。
- ホテル・リゾートのADR・稼働率上昇や東京ドームの使用料改定などにより、施設営業セグメント全体では20,000百万円の増収、7,700百万円の増益となりました。
- 連結営業CFは145,270百万円でした。
- 株主還元方針では、2024年度から2026年度に安定的な増配と機動的・継続的な自己株式取得を実施し、総還元性向を毎期50%以上、配当性向を毎期35%程度としています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
セグメント別業績
賃貸と施設営業のセグメント動向
賃貸セグメントでは、国内外オフィスのセグメント売上・事業利益の拡大などにより、セグメント全体で64,200百万円の増収、500百万円の増益となりました。施設営業セグメントでは、ホテル・リゾートのADR・稼働率上昇や東京ドームの使用料改定などにより、セグメント全体で20,000百万円の増収、7,700百万円の増益となりました。商業施設賃貸事業について、スポーツ・エンターテインメントを活かした施策による来館価値の向上や会員プログラムの拡充などにより、1年を通して好調に推移したとしています。オフィス賃貸事業については、立地・利便性・高い管理品質を兼ね備えた物件ポートフォリオに加え、テナント企業へのソリューション提案や多様な働き方を支えるソフトサービスの提供が評価され、低い空室率を維持し堅調に推移したとしています。施設営業では、ホテル・リゾートのADR・稼働率上昇や東京ドームの使用料改定などがセグメント全体の増収増益につながったとされています。
商業施設賃貸事業で、来館価値向上施策と会員プログラム拡充後の施設売上がどのように推移するか。 賃貸セグメントで、国内外オフィスのセグメント売上・事業利益の内訳がどう推移するか。
キャッシュフロー
連結営業CFと投資・財務活動
連結営業CFは145,270百万円でした。連結投資CFでは、ららぽーと安城やららぽーとTOKYO-BAY北館への投資などにより、179,000百万円キャッシュ・フローが減少しました。連結財務CFでは、配当金の支払や借入金の返済などにより、59,100百万円キャッシュ・フローが減少しました。
連結営業CF145,270百万円の推移と、連結投資CF・連結財務CFの減少額の内訳をどう見るか。
ガバナンス
株主還元方針
株主還元について、グループ長期経営方針「& INNOVATION 2030」では、2024年度から2026年度に安定的な増配と機動的・継続的な自己株式取得を実施し、総還元性向を毎期50%以上、配当性向を毎期35%程度とする方針です。
株主還元方針で掲げる総還元性向50%以上と配当性向35%程度が、増配と自己株式取得の運用にどう表れるか。
開示内容の整理
連結売上高と連結利益
連結売上高は、前期比3.2%増の2,709,747百万円でした。連結営業利益は397,788百万円でした。連結経常利益は、前期比7.9%増の313,319百万円でした。連結純利益は、前期比12.0%増の278,684百万円でした。
- EDINET原本 PDF 31ページ
- EDINET原本 PDF 115ページ
賃貸と施設営業のセグメント動向
賃貸セグメントでは、国内外オフィスのセグメント売上・事業利益の拡大などにより、セグメント全体で64,200百万円の増収、500百万円の増益となりました。施設営業セグメントでは、ホテル・リゾートのADR・稼働率上昇や東京ドームの使用料改定などにより、セグメント全体で20,000百万円の増収、7,700百万円の増益となりました。
- EDINET原本 PDF 32ページ
- EDINET原本 PDF 36ページ
連結総資産と連結純資産
連結総資産は10,103,474百万円でした。連結純資産は3,384,844百万円でした。
- EDINET原本 PDF 113ページ
- EDINET原本 PDF 114ページ
連結営業CFと投資・財務活動
連結営業CFは145,270百万円でした。連結投資CFでは、ららぽーと安城やららぽーとTOKYO-BAY北館への投資などにより、179,000百万円キャッシュ・フローが減少しました。連結財務CFでは、配当金の支払や借入金の返済などにより、59,100百万円キャッシュ・フローが減少しました。
- EDINET原本 PDF 38ページ
- EDINET原本 PDF 41ページ
- EDINET原本 PDF 119ページ
特別利益と減損損失
特別利益として固定資産売却益51,700百万円と投資有価証券売却益51,600百万円を計上し、特別損失として減損損失19,700百万円を計上しました。
- EDINET原本 PDF 31ページ
確認しておきたいポイント
- 商業施設賃貸事業で、来館価値向上施策と会員プログラム拡充後の施設売上がどのように推移するか。
- 賃貸セグメントで、国内外オフィスのセグメント売上・事業利益の内訳がどう推移するか。
- 連結営業CF145,270百万円の推移と、連結投資CF・連結財務CFの減少額の内訳をどう見るか。
- 株主還元方針で掲げる総還元性向50%以上と配当性向35%程度が、増配と自己株式取得の運用にどう表れるか。
まとめ
- 連結売上高は前期比3.2%増、連結経常利益は7.9%増、連結純利益は12.0%増となりました。
- 商業施設では来館価値向上や会員プログラム拡充、施設営業ではホテル・リゾートのADR・稼働率上昇と東京ドームの使用料改定が論点です。
- 資金面では連結営業CFが145,270百万円となり、連結投資CFや連結財務CFによるキャッシュ・フロー減少も示されています。
- 株主還元では、安定的な増配と自己株式取得、総還元性向50%以上と配当性向35%程度という方針が示されています。