アサヒグループHD、連結営業利益30.9%減 日本・東アジアは53.1%減
アサヒグループホールディングスが2026年7月27日に提出した有価証券報告書から、2025年12月期の連結業績、地域別の動き、キャッシュ・フロー、財務・株主還元方針を整理します。
記事の要点
- 連結売上は、前期比1.5%減の2,894,676百万円でした。
- 連結営業利益は、前期比30.9%減の185,870百万円でした。
- 連結セグメントの営業利益は、日本・東アジアが前期比53.1%減の62,584百万円、欧州が12.1%増の79,386百万円でした。
- グループの日本では、2025年9月29日のサイバー攻撃で受注・出荷などのシステムが停止し、商品供給が制約を受けました。
- 連結営業CFは、前期比74.0%減の104,816百万円でした。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
セグメント別業績
地域別の営業利益
連結セグメントの日本・東アジアは、売上が前期比3.7%減の1,327,191百万円、営業利益が53.1%減の62,584百万円でした。連結セグメントの欧州は、売上が前期比0.7%増の768,192百万円、営業利益が12.1%増の79,386百万円でした。連結セグメントのアジアパシフィックは、売上が前期比0.1%増の783,196百万円、営業利益が22.2%減の63,214百万円でした。会社は、グループの日本で2025年9月29日のサイバー攻撃により受注・出荷などのシステムが停止し、商品供給が制約を受け、第4四半期の連結業績が大幅な減収・減益になったとしています。システム障害の影響は日本で管理するシステムに限られ、欧州とアジアパシフィックの連結業績への影響はなかったとしています。会社は、グループの欧州事業では天候不順などで販売数量が減少した一方、プレミアムビールやグローバルブランドの堅調な推移と為替変動により、連結セグメント売上が前期比0.7%増になったとしています。また、売上単価の向上とコスト効率化などにより、連結セグメントの事業利益は8.1%増になったとしています。
連結セグメントの日本・東アジア営業利益と、グループの日本における受注・出荷システムおよび商品供給の状況は、次回開示でどう推移するか。 連結セグメントの欧州営業利益が、次回開示でも日本・東アジアと異なる動きを続けるか。
キャッシュフロー
営業・投資・財務キャッシュ・フロー
連結営業CFは、前期比74.0%減の104,816百万円でした。連結投資CFは、前期比68.9%減の-200,468百万円でした。連結財務CFは、当年度に125,939百万円となりました。会社は、グループの連結営業CFについて、法人所得税等の支払いによる減少があった一方、減価償却費などの非キャッシュ項目による増加があったとしています。連結投資CFの支出は有形固定資産の取得など、連結財務CFの収入は短期借入金の増加などを挙げています。
グループの連結営業CFと連結財務CFの推移を、次回開示でどう確認できるか。
その他
財務健全性と株主還元方針
グループは、Net Debt/EBITDAを2.5~3倍程度として財務健全性を確保しつつ、成長投資を優先し、資本効率向上と株主還元にも資本を配分する方針です。株主還元ではDOE4%を目指す累進配当と機動的な自己株式取得を掲げています。
グループのNet Debt/EBITDAが、2.5~3倍程度とする財務健全性のガイドラインに対してどう推移するか。
開示内容の整理
連結売上と利益
連結売上は、前期比1.5%減の2,894,676百万円でした。連結営業利益は、前期比30.9%減の185,870百万円でした。連結純利益は、前期比36.4%減の122,767百万円でした。
- EDINET原本 PDF 59ページ
- EDINET原本 PDF 132ページ
地域別の営業利益
連結セグメントの日本・東アジアは、売上が前期比3.7%減の1,327,191百万円、営業利益が53.1%減の62,584百万円でした。連結セグメントの欧州は、売上が前期比0.7%増の768,192百万円、営業利益が12.1%増の79,386百万円でした。連結セグメントのアジアパシフィックは、売上が前期比0.1%増の783,196百万円、営業利益が22.2%減の63,214百万円でした。
- EDINET原本 PDF 60ページ
営業・投資・財務キャッシュ・フロー
連結営業CFは、前期比74.0%減の104,816百万円でした。連結投資CFは、前期比68.9%減の-200,468百万円でした。連結財務CFは、当年度に125,939百万円となりました。
- EDINET原本 PDF 136ページ
- EDINET原本 PDF 137ページ
配当と自己株式取得
グループは当期の1株当たり配当額を52円に増額し、自己株式取得を実施しました。
- EDINET原本 PDF 20ページ
確認しておきたいポイント
- 連結セグメントの日本・東アジア営業利益と、グループの日本における受注・出荷システムおよび商品供給の状況は、次回開示でどう推移するか。
- 連結セグメントの欧州営業利益が、次回開示でも日本・東アジアと異なる動きを続けるか。
- グループの連結営業CFと連結財務CFの推移を、次回開示でどう確認できるか。
- グループのNet Debt/EBITDAが、2.5~3倍程度とする財務健全性のガイドラインに対してどう推移するか。
まとめ
- 当期は、連結売上が1.5%減にとどまる一方、連結営業利益は30.9%減となり、連結セグメントの日本・東アジア営業利益は53.1%減でした。
- 次回以降は、グループの日本における受注・出荷システムと商品供給の状況、地域別の連結セグメント利益、連結営業CF、Net Debt/EBITDAの推移が確認軸になります。