アインHD、連結売上高41.8%増 さくら薬局グループ入り、薬局2,137店に
アインホールディングスは2026年7月29日、2026年4月期の有価証券報告書を提出しました。この記事では、グループの業績、さくら薬局グループ入り後の店舗網、連結財政状態とキャッシュ・フローの変化を整理します。
記事の要点
- 連結売上高は、前期比41.8%増の647,834百万円でした。
- 連結営業利益は、前期比76.8%増の29,832百万円でした。
- グループでは、さくら薬局グループが加わり、M&Aを含め902店舗を出店した結果、薬局総数は2,137店舗となりました。
- 連結総資産は、前期比63.4%増の509,647百万円でした。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
セグメント別業績
ファーマシーとリテールの業績
連結セグメントのファーマシー事業は、売上高が前期比44.6%増の556,424百万円、セグメント利益が47.2%増の35,760百万円でした。連結セグメントのリテール事業は、売上高が前期比31.5%増の80,255百万円、セグメント利益が35.9%増の6,528百万円でした。会社は、連結セグメントのファーマシー事業について、高額医薬品の処方で処方箋単価が上昇し、かかりつけ薬剤師・薬局としての機能強化や待ち時間短縮などにより処方箋枚数も堅調に推移したとしています。連結セグメントのリテール事業では、アインズ&トルペの前期出店店舗の客数とアジアンコスメなどの売上、Francfrancのハンディファンや季節商戦の販売が堅調に推移したとしています。
次回以降は、連結セグメントのファーマシー事業の売上高・セグメント利益と、グループの薬局数がどのように推移するかを確認したいところです。
財政状態
M&A後の資産と借入金
連結総資産は、前期比63.4%増の509,647百万円でした。連結純資産は、前期比11.6%増の159,171百万円でした。グループの短期・長期借入金残高は171,854百万円、連結自己資本比率は31.2%でした。会社は、連結総資産の増加について、さくら薬局グループ入りをはじめとするM&Aで、のれんなどの固定資産や売掛金が増えたことが主因としています。また、グループの借入金増加については、さくら薬局グループの株式取得資金を金融機関から調達したことを挙げています。
グループの短期・長期借入金残高と連結自己資本比率の推移を継続して確認する必要があります。
キャッシュフロー
M&Aを映すキャッシュ・フロー
グループの営業CFは、前期比33.4%増の30,872百万円でした。グループの投資CFは60,605百万円の支出、財務CFは53,728百万円の収入でした。会社は、グループの投資CFについて、M&A20社の株式取得に伴う45,870百万円の支出と、新規出店などに伴う有形固定資産の取得による9,898百万円の支出を挙げています。グループの財務CFには、さくら薬局グループの借入金・社債の返済を含む借入と返済の差額57,111百万円の収入が反映されたとしています。
グループの営業CF、投資CF、財務CFのバランスと、M&A・新規出店に伴う資金支出の推移が次回以降の確認軸です。
開示内容の整理
売上高と利益の伸び
連結売上高は、前期比41.8%増の647,834百万円でした。連結営業利益は、前期比76.8%増の29,832百万円でした。連結経常利益は、前期比57.2%増の28,414百万円でした。連結の親会社株主に帰属する当期純利益は、前期比86.4%増の17,264百万円でした。
- EDINET原本 PDF 22ページ
ファーマシーとリテールの業績
連結セグメントのファーマシー事業は、売上高が前期比44.6%増の556,424百万円、セグメント利益が47.2%増の35,760百万円でした。連結セグメントのリテール事業は、売上高が前期比31.5%増の80,255百万円、セグメント利益が35.9%増の6,528百万円でした。
- EDINET原本 PDF 23ページ
さくら薬局グループ入りと店舗網
グループでは、2025年8月1日に、首都圏や関西圏、東海地方などで調剤薬局を展開するさくら薬局グループが加わりました。グループはM&Aを含め902店舗を出店し、30店舗を閉店、25店舗を事業譲渡した結果、薬局総数は2,137店舗となりました。
- EDINET原本 PDF 23ページ
M&A後の資産と借入金
連結総資産は、前期比63.4%増の509,647百万円でした。連結純資産は、前期比11.6%増の159,171百万円でした。グループの短期・長期借入金残高は171,854百万円、連結自己資本比率は31.2%でした。
- EDINET原本 PDF 22ページ
- EDINET原本 PDF 64ページ
- EDINET原本 PDF 65ページ
M&Aを映すキャッシュ・フロー
グループの営業CFは、前期比33.4%増の30,872百万円でした。グループの投資CFは60,605百万円の支出、財務CFは53,728百万円の収入でした。
- EDINET原本 PDF 24ページ
- EDINET原本 PDF 71ページ
確認しておきたいポイント
- 次回以降は、連結セグメントのファーマシー事業の売上高・セグメント利益と、グループの薬局数がどのように推移するかを確認したいところです。
- グループの短期・長期借入金残高と連結自己資本比率の推移を継続して確認する必要があります。
- グループの営業CF、投資CF、財務CFのバランスと、M&A・新規出店に伴う資金支出の推移が次回以降の確認軸です。
まとめ
- 当期は、連結売上高が647,834百万円、連結営業利益が29,832百万円となり、グループの薬局総数は2,137店舗へ拡大しました。
- 一方、M&A後のグループの短期・長期借入金残高は171,854百万円、連結自己資本比率は31.2%となっており、今後はファーマシー事業の業績と店舗網に加え、借入金とキャッシュ・フローの推移が確認点です。