アスクル、ランサムウェア攻撃の影響で連結売上16.8%減、連結営業損失17,445百万円
アスクル株式会社が2026年7月30日に提出した有価証券報告書から、ランサムウェア攻撃後のサービス停止と復旧、連結業績、キャッシュ・フロー、減損損失を整理します。
記事の要点
- 連結売上高は、前期比16.8%減の400,199百万円でした。
- 連結営業利益は-17,445百万円でした。
- グループでは、ランサムウェア攻撃で物流システムなどに障害が発生し、Webサイトで注文受付を一時停止しました。
- 連結営業CFは-10,802百万円でした。
- グループは、連結子会社AP67に係るのれんと顧客関連資産について4,823百万円の減損損失を計上しました。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
注文停止後の連結業績
連結売上高は、前期比16.8%減の400,199百万円でした。連結営業利益は-17,445百万円でした。連結セグメントのeコマース事業の売上高は前期比16.8%減の393,084百万円、営業利益は-16,270百万円でした。グループによると、ランサムウェア攻撃で物流システムなどが被害を受け、Webサイトで注文受付を一時停止しました。主要なサービスレベルは2026年2月以降、障害発生前の水準まで復旧したとしています。連結セグメントのeコマース事業の営業損失について、グループは、売上総利益率が前期比1.9ポイント低下し、売上高販管費比率が同5.2ポイント上昇したとしています。低利益率商品の優先出荷や大規模な販売促進、手作業による物流効率の低下、ASKUL関東DCの立ち上げに伴う固定費増加などを挙げています。
グループの顧客数がどこまで回復し、連結セグメントのeコマース事業の売上と採算がどう推移するか。 連結セグメントのeコマース事業の売上総利益率と売上高販管費比率が、サービス復旧後にどう変化するか。
キャッシュフロー
営業キャッシュ・フローの支出転換
連結営業CFは-10,802百万円でした。連結投資CFは、前期比14.3%増の-14,216百万円でした。連結財務CFは25,221百万円でした。グループは、連結営業CFの支出について、税金等調整前当期純損失29,790百万円、仕入債務の減少4,213百万円、システム障害対応費用の支払い2,760百万円などがあったとしています。
グループの営業CFが支出からどのように推移するか。
開示内容の整理
注文停止後の連結業績
連結売上高は、前期比16.8%減の400,199百万円でした。連結営業利益は-17,445百万円でした。連結セグメントのeコマース事業の売上高は前期比16.8%減の393,084百万円、営業利益は-16,270百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 32ページ
- EDINET原本 PDF 84ページ
営業キャッシュ・フローの支出転換
連結営業CFは-10,802百万円でした。連結投資CFは、前期比14.3%増の-14,216百万円でした。連結財務CFは25,221百万円でした。
- EDINET原本 PDF 88ページ
- EDINET原本 PDF 89ページ
システム障害関連費用とAP67の減損
グループは、システム障害に関連して休止固定資産減価償却費1,269百万円とシステム障害対応費用5,108百万円を計上しました。グループは、連結子会社AP67に係るのれんと顧客関連資産について4,823百万円の減損損失を計上しました。
- EDINET原本 PDF 32ページ
- EDINET原本 PDF 98ページ
確認しておきたいポイント
- グループの顧客数がどこまで回復し、連結セグメントのeコマース事業の売上と採算がどう推移するか。
- 連結セグメントのeコマース事業の売上総利益率と売上高販管費比率が、サービス復旧後にどう変化するか。
- グループの営業CFが支出からどのように推移するか。
まとめ
- ランサムウェア攻撃に伴う注文受付停止の影響で、連結売上高は前期比16.8%減の400,199百万円となり、連結営業利益は-17,445百万円でした。
- 次の焦点は、主要サービス復旧後の顧客数の回復と、連結セグメントのeコマース事業の売上総利益率・売上高販管費比率の推移です。