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有価証券報告書2026年6月12日提出セキ株式会社

セキ、連結売上高1.4%減 営業損失65百万円、Next200の2030年度目標も論点

セキ株式会社は2026年6月12日、第77期(2025年4月1日から2026年3月31日)の有価証券報告書を提出しました。この記事では、連結業績、セグメント別の動き、財政状態、キャッシュ・フロー、経営計画の記載を整理します。

企業情報原本PDF

記事の要点

  • 連結売上高は12,132百万円で前年同期比1.4%減、営業損失は65百万円、経常利益は189百万円で前年同期比58.0%減、親会社株主に帰属する当期純利益は253百万円で前年同期比9.8%減でした。
  • 印刷関連事業は連結売上高8,938百万円で前年同期比0.2%減、営業損失97百万円でした。官公庁からのBPO事業の受注減少や新規設備投資による償却負担増加が示されています。
  • カタログ販売関連事業は連結売上高1,416百万円で前年同期比14.0%減、営業利益51百万円で前年同期比20.3%減でした。主要得意先のサイバー攻撃に起因するシステム障害による受注・物流機能の制限が示されています。
  • 総資産は前連結会計年度末比662百万円増の19,400百万円、純資産は685百万円増の16,465百万円でした。
  • 現金及び現金同等物は前連結会計年度末比556百万円減の3,060百万円となり、投資活動によるキャッシュ・フローでは904百万円を使用しました。
  • 中・長期計画「Next200」では、2025年度の中期目標としていた売上高15,000百万円、営業利益750百万円、売上高営業利益率5%、EBITDA1,200百万円を、2030年度に達成するよう取り組むとしています。

数字の背景と確認点

業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。

業績ハイライト

原材料費と人件費

当連結会計年度の売上高は12,132百万円で前年同期比1.4%減、営業損失は65百万円で前年同期は224百万円の営業利益でした。経常利益は189百万円で前年同期比58.0%減、親会社株主に帰属する当期純利益は253百万円で前年同期比9.8%減でした。会社は、印刷用紙やインキをはじめとする原材料価格やユーティリティー費の高止まりにより製造原価の上昇傾向が続き、人材採用を強化したことで人件費の負担も増加したとしています。会社は、連結営業利益について、印刷関連事業での人員確保や待遇改善による人件費増加、ECコンサルティング関連事業でのM&Aに関する株式取得費用やのれん償却費用の発生が大きく影響し、65百万円の営業損失になったとしています。

セグメント別業績

カタログ販売関連事業

当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいています。印刷関連事業は連結売上高8,938百万円で前年同期比0.2%減、営業損失97百万円で前年同期は134百万円の営業利益でした。洋紙・板紙販売関連事業は連結売上高358百万円で前年同期比1.3%増、営業利益95万円で前年同期は14百万円の営業損失でした。出版・広告代理関連事業は連結売上高1,308百万円で前年同期比2.7%減、営業利益44百万円で前年同期比21.2%減でした。美術館関連事業は連結売上高3百万円で前年同期比15.4%増、営業損失17百万円で前年同期は18百万円の営業損失でした。ECコンサルティング関連事業は連結売上高107百万円、営業損失47百万円でした。会社は、カタログ販売関連事業について、主要得意先でサイバー攻撃を起因とするシステム障害が発生し、一時的に受注・物流機能が制限された影響を示しています。

キャッシュフロー

キャッシュ・フローの変化

現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比556百万円減の3,060百万円でした。営業活動の結果得られた資金は、前年同期比284百万円減の515百万円でした。投資活動の結果使用した資金は、前年同期比116百万円増の904百万円でした。財務活動の結果使用した資金は、前年同期比2百万円減の167百万円でした。

その他

Next200の目標時期

会社は、中・長期計画「Next200」で2025年度の中期目標として位置付けていた売上高15,000百万円、営業利益750百万円、売上高営業利益率5%、EBITDA1,200百万円について、外部環境の変化等により2030年度に達成するよう取り組むとしています。会社は、水性フレキソ印刷事業を成長分野と位置付けて投資を強化し、同印刷方式は従来の油性グラビア印刷と比べ印刷工程におけるCO2排出量を50%以上削減できる試算だとしています。

重要な事象

パッケージ分野とECコンサルティング

会社は、パッケージ分野への投資として最新のUV印刷機やトムソン機を導入し、印刷加工環境をクリーンルームに改修したうえで、食品・医療などのパッケージ分野の受注強化に努める方針です。会社は、デジタルマーケティング事業強化のため、昨年8月に株式会社ピュアフラットを企業買収によりグループ化したとしています。

開示内容の整理

連結業績

当連結会計年度の売上高は12,132百万円で前年同期比1.4%減、営業損失は65百万円で前年同期は224百万円の営業利益でした。経常利益は189百万円で前年同期比58.0%減、親会社株主に帰属する当期純利益は253百万円で前年同期比9.8%減でした。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 12ページ

セグメント別業績

当連結会計年度より報告セグメントの区分を変更しており、前連結会計年度との比較・分析は変更後の区分に基づいています。印刷関連事業は連結売上高8,938百万円で前年同期比0.2%減、営業損失97百万円で前年同期は134百万円の営業利益でした。洋紙・板紙販売関連事業は連結売上高358百万円で前年同期比1.3%増、営業利益95万円で前年同期は14百万円の営業損失でした。出版・広告代理関連事業は連結売上高1,308百万円で前年同期比2.7%減、営業利益44百万円で前年同期比21.2%減でした。美術館関連事業は連結売上高3百万円で前年同期比15.4%増、営業損失17百万円で前年同期は18百万円の営業損失でした。ECコンサルティング関連事業は連結売上高107百万円、営業損失47百万円でした。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 12ページ
  • EDINET原本 PDF 13ページ

財政状態

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末比662百万円増の19,400百万円でした。総資産の主な変動として、投資有価証券は5,666百万円で前連結会計年度末比862百万円増、のれんは515百万円で同515百万円増、現金及び預金は3,703百万円で同557百万円減でした。負債は前連結会計年度末比22百万円減の2,935百万円、純資産は同685百万円増の16,465百万円でした。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 13ページ

キャッシュ・フロー

現金及び現金同等物は、前連結会計年度末比556百万円減の3,060百万円でした。営業活動の結果得られた資金は、前年同期比284百万円減の515百万円でした。投資活動の結果使用した資金は、前年同期比116百万円増の904百万円でした。財務活動の結果使用した資金は、前年同期比2百万円減の167百万円でした。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 13ページ
  • EDINET原本 PDF 14ページ

事業内容と関係会社

当連結会計年度末の同社グループは、同社及び連結子会社9社で構成され、印刷関連事業、洋紙・板紙販売関連事業、出版・広告代理関連事業、美術館関連事業、カタログ販売関連事業、ECコンサルティング関連事業を主な内容としています。2026年4月1日付で、こづつみ倶楽部は同社に吸収合併され、メディア発送はメディアプレス瀬戸内に吸収合併されたため、提出日現在は消滅しています。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 6ページ
  • EDINET原本 PDF 7ページ

事業等のリスク

印刷業界では、情報媒体のデジタルシフトの影響などにより紙関連媒体の需要が減少し、同業者間の受注競争を激化させる要因になっているとされています。原油価格の高騰で原材料費が上昇する場合、印刷関連事業の業績に影響を及ぼす可能性があるとされています。洋紙・板紙販売関連事業では、競業激化の可能性に加え、原油価格高騰や製紙メーカーの停抄、減産等による印刷用紙の仕入価格上昇が業績に影響を及ぼす可能性があるとされています。

原本で確認する箇所
  • EDINET原本 PDF 11ページ

確認しておきたいポイント

  • 営業損失からの採算改善の進み方。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。
  • 印刷関連事業のBPO受注と設備投資後の償却負担。次回以降はセグメント別売上・利益の推移を確認します。
  • カタログ販売関連事業の主要得意先向け販売の回復度。次回以降はセグメント別売上・利益の推移を確認します。
  • 投資活動による資金使用と現金及び現金同等物残高の推移
  • Next200の2030年度目標に対する売上高、営業利益、売上高営業利益率、EBITDAの進捗
  • ピュアフラットの売上とM&A関連費用・のれん償却費用の関係。確認対象は一時的な発生事象です。事業への影響も確認します。

まとめ

  • 今回の連結業績は、売上高12,132百万円で前年同期比1.4%減、営業損失65百万円、経常利益189百万円で前年同期比58.0%減でした。
  • 印刷関連事業ではBPO事業の受注減少や償却負担増加、カタログ販売関連事業では主要得意先のシステム障害が、各セグメントの業績説明として挙げられています。
  • 財政状態では連結総資産が19,400百万円、純資産が16,465百万円に増加した一方、現金及び現金同等物は3,060百万円へ減少しました。
  • 業績数値だけでなく、Next200の2030年度目標、パッケージ分野への投資、ピュアフラットのグループ化に伴う費用負担が、次回以降も分けて確認する論点です。

報告書の基本情報

本記事は投資助言・売買推奨ではありません。

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