横浜FG、連結経常収益23.0%増 資本活用余地が拡大
株式会社横浜フィナンシャルグループは2026年6月11日、有価証券報告書を提出しました。本稿では、連結経常収益・利益、財政状態、キャッシュ・フロー、関係会社の変更、資本活用方針と主要リスクを整理します。
記事の要点
- 連結経常収益は当期490,724百万円でした(前期から変化しました)。
- 連結経常利益は155,018百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は106,523百万円でした。
- 連結総資産額は25,670,496百万円、連結純資産額は1,418,344百万円でした。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フローは△121,704百万円、投資活動によるキャッシュ・フローは△116,716百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△64,531百万円でした。
- 2025年4月に株式会社L&Fアセットファイナンスを連結子会社とし、2026年1月に株式会社MILIZEを持分法適用関連会社としました。
- 会社は、普通株式等Tier1比率の目標水準を11%台半ばから11%程度へ引き下げ、資本の活用余地が拡大しているとしています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
業績の変化
連結経常収益は当期490,724百万円でした(前期から変化しました)。連結経常利益は当期155,018百万円でした(前期から変化しました)。親会社株主に帰属する当期純利益は当期106,523百万円でした(前期から変化しました)。
連結経常収益490,724百万円と連結経常利益155,018百万円の推移。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの変化
連結営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の376,257百万円に対し、当期は△121,704百万円でした。連結投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の21,589百万円に対し、当期は△116,716百万円でした。現金及び現金同等物の期末残高は、前期の4,353,143百万円に対し、当期は4,050,191百万円でした。
営業活動によるキャッシュ・フローと現金及び現金同等物の期末残高。次回以降は連結営業CF・投資CF・財務CFの推移を確認します。
事業の内容
事業構成と関係会社
会社は、2025年度にL&Fアセットファイナンスの連結子会社化やMILIZEの持分法適用関連会社化などで競争力強化が進展し、2026年度はソリューションビジネスの深化・拡大やグループ戦略の高度化を進める方針です。
L&FアセットファイナンスとMILIZEを含む新たな機能の事業面での反映。
その他
中期経営計画の進捗
会社は、2025年度からの3年間を計画期間とする中期経営計画に取り組み、2025年度は同計画で掲げた3つの基本テーマにもとづく重点戦略を進め、同年度業績は計画を上回ったとしています。会社は、優先的に対処すべき課題として持続的な収益力の向上、人財投資と生産性向上、資本効率の向上を挙げ、中小企業融資など貸出金の増強や粘着性の高い預金の獲得を進める方針です。会社は、収益力の向上により資本の復元力が高まっていることを踏まえ、中期経営計画で普通株式等Tier1比率の目標水準を11%台半ばから11%程度へ引き下げ、拡大した資本活用余地を既存ビジネスの成長、戦略的投資、株主還元へ配分する方針です。
普通株式等Tier1比率の目標水準引き下げ後、事業投資と株主還元への資本配分がどう変化するか。
事業等のリスク
主要リスク
同社は、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを示しています。金利が低下した場合は預貸金資金収益が減少する可能性があり、金利が上昇した場合は保有する国債等に売却損や評価損が生じる可能性があるとしています。企業買収や出資等について、子会社・出資先の業績やグループ内連携によるシナジー効果が当初の想定を下回る可能性があり、保有株式やのれんに減額処理が必要となる可能性にも触れています。
金利変動、企業買収・出資、信用リスクに関する記述の更新。次回以降は事業等のリスクの推移を確認します。
開示内容の整理
連結業績
連結経常収益は当期490,724百万円でした(前期から変化しました)。連結経常利益は当期155,018百万円でした(前期から変化しました)。親会社株主に帰属する当期純利益は当期106,523百万円でした(前期から変化しました)。
- EDINET原本 PDF 2ページ
財政状態と1株指標
連結純資産額は、前期の1,292,594百万円に対し、当期は1,418,344百万円でした。連結総資産額は、前期の24,793,138百万円に対し、当期は25,670,496百万円でした。1株当たり連結当期純利益は、前期の71.63円に対し、当期は94.02円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
キャッシュ・フロー
連結営業活動によるキャッシュ・フローは、前期の376,257百万円に対し、当期は△121,704百万円でした。連結投資活動によるキャッシュ・フローは、前期の21,589百万円に対し、当期は△116,716百万円でした。現金及び現金同等物の期末残高は、前期の4,353,143百万円に対し、当期は4,050,191百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
事業構成と関係会社
同社グループは、2026年3月31日現在、同社と子会社等39社で構成され、銀行業務を中心に証券業務、リース業務、情報サービス・調査業務、ベンチャーキャピタル業務などをおこなっています。同社グループは、銀行業の単一セグメントです。2025年4月に株式会社L&Fアセットファイナンスを連結子会社とし、2026年1月に株式会社MILIZEを持分法適用関連会社としました。
- EDINET原本 PDF 4ページ
- EDINET原本 PDF 5ページ
主要子会社の損益情報
関係会社のうち、株式会社横浜銀行の経常収益は連結財務諸表の経常収益の100分の10を超えています。株式会社横浜銀行の主要な損益情報等は、経常収益385,419百万円、経常利益130,122百万円、当期純利益92,397百万円、純資産額1,129,243百万円、総資産額22,980,019百万円です。
- EDINET原本 PDF 5ページ
主要リスク
同社は、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクを示しています。金利が低下した場合は預貸金資金収益が減少する可能性があり、金利が上昇した場合は保有する国債等に売却損や評価損が生じる可能性があるとしています。企業買収や出資等について、子会社・出資先の業績やグループ内連携によるシナジー効果が当初の想定を下回る可能性があり、保有株式やのれんに減額処理が必要となる可能性にも触れています。
- EDINET原本 PDF 21ページ
- EDINET原本 PDF 22ページ
確認しておきたいポイント
- 連結経常収益490,724百万円と連結経常利益155,018百万円の推移
- 営業活動によるキャッシュ・フローと現金及び現金同等物の期末残高。次回以降は連結営業CF・投資CF・財務CFの推移を確認します。
- L&FアセットファイナンスとMILIZEを含む新たな機能の事業面での反映
- 普通株式等Tier1比率の目標水準引き下げ後、事業投資と株主還元への資本配分がどう変化するか。
- 金利変動、企業買収・出資、信用リスクに関する記述の更新。次回以降は事業等のリスクの推移を確認します。
まとめ
- 連結経常収益は490,724百万円、連結経常利益は155,018百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は106,523百万円でした。
- 連結では、キャッシュ・フローでは、営業活動が△121,704百万円、投資活動が△116,716百万円となり、現金及び現金同等物の期末残高は4,050,191百万円でした。
- 事業面ではL&Fアセットファイナンスの連結子会社化とMILIZEの持分法適用関連会社化があり、会社は獲得した機能を2026年度のソリューションビジネス深化・拡大に使う方針を示しています。
- 資本政策では普通株式等Tier1比率の目標水準引き下げによる資本活用余地、リスク面では金利変動や企業買収・出資等の記述が確認対象になります。