三菱電機、連結売上6.8%増 FAシステムとインフラの受注高が増加
三菱電機株式会社が2026年6月19日に提出した有価証券報告書をもとに、2025年4月1日から2026年3月31日までの連結業績、セグメント別の受注・販売、キャッシュ・フロー、子会社化などを整理します。
記事の要点
- 連結売上は5,894,747百万円でした。
- 連結営業利益は、前期比10.5%増の433,095百万円でした。
- 受注実績では、インダストリー・モビリティのFAシステムが865,647百万円、前連結会計年度比122%となり、インフラは1,978,516百万円、同103%でした。
- 連結では、営業CFは575,993百万円でした。
- 三菱電機ミドルイースト・アフリカ・アンド・シーアイエス社とNozomi Networks, Inc.は、当連結会計年度に完全子会社化されました。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
セグメント別業績
セグメント別の受注と販売
受注実績では、インフラが1,978,516百万円、前連結会計年度比103%、インダストリー・モビリティのFAシステムが865,647百万円、同122%でした。販売実績は、ライフが2,318,257百万円、前連結会計年度比106%、インフラが1,463,400百万円、同119%、その他が823,561百万円、同97%でした。インダストリー・モビリティでは、FAシステム事業がスマートフォン、AI関連の設備投資や工作機械関連需要で受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回る一方、自動車機器事業は中国の日系自動車メーカー販売減少や北米向けカーマルチメディアの事業縮小で売上高が下回ったとしています。インフラでは、社会システム事業の受注高が海外の交通事業の大口案件減少で前連結会計年度を下回る一方、防衛・宇宙システム事業は大口案件増加により受注高・売上高ともに前連結会計年度を上回ったとしています。
FAシステム事業の受注高865,647百万円、前連結会計年度比122%が、次回以降のインダストリー・モビリティ部門の売上高と営業利益にどう反映されるか。 インフラ部門で、社会システム事業の交通大口案件減少と防衛・宇宙システム事業の大口案件増加が、受注高と売上高の推移・内訳にどう表れるか。
キャッシュフロー
営業CFと資金配分
連結では、営業CFは575,993百万円でした。当連結会計年度は、連結営業活動によるキャッシュ・フローが収入でした。財務活動によるキャッシュ・フローは304,800百万円の支出で、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末比25,700百万円減少の731,600百万円でした。同社は、営業活動によるキャッシュ・フローの収入増加を当期純利益の増加等、投資活動によるキャッシュ・フローの支出増加を子会社の取得の増加等によるものとしています。
連結営業活動によるキャッシュ・フロー575,993百万円と、子会社取得で支出が増えた投資活動によるキャッシュ・フローの差が、フリー・キャッシュ・フローの推移にどう表れるか。
重要な事象
完全子会社化とNozomi社ののれん
三菱電機ミドルイースト・アフリカ・アンド・シーアイエス社は、2025年11月19日に全持分を取得したことで完全子会社となりました。Nozomi Networks, Inc.は、既存持分を除く全持分を取得し、2026年1月28日に完全子会社化されました。デジタルイノベーションセグメントののれんは、Nozomi社の株式取得と子会社化により計上されたものです。
Nozomi Networks, Inc.の完全子会社化に伴うのれんの計上額とデジタルイノベーションセグメントへの反映をどう追うか。
その他
2030年度に向けた中期経営戦略
2030年度に向けた中期経営戦略では、調整後営業利益率12%+、ROE12%、売上高成長率3-5%を目標に掲げ、収益率と資本効率の向上を最重視し、安定的な売上成長を図る方針です。
2030年度に向けた調整後営業利益率12%+、ROE12%、売上高成長率3-5%の目標に対し、各セグメント戦略の進捗推移がどの指標で示されるか。
開示内容の整理
売上と利益の増加
連結売上は5,894,747百万円でした。連結営業利益は、前期比10.5%増の433,095百万円でした。親会社株主に帰属する当期純利益は407,758百万円でした。
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- EDINET原本 PDF 107ページ
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セグメント別の受注と販売
受注実績では、インフラが1,978,516百万円、前連結会計年度比103%、インダストリー・モビリティのFAシステムが865,647百万円、同122%でした。販売実績は、ライフが2,318,257百万円、前連結会計年度比106%、インフラが1,463,400百万円、同119%、その他が823,561百万円、同97%でした。
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総資産と純資産
個別総資産は3,833,548百万円でした。個別純資産は1,929,275百万円でした。
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- EDINET原本 PDF 162ページ
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営業CFと資金配分
連結では、営業CFは575,993百万円でした。当連結会計年度は、連結営業活動によるキャッシュ・フローが収入でした。財務活動によるキャッシュ・フローは304,800百万円の支出で、現金及び現金同等物の期末残高は前連結会計年度末比25,700百万円減少の731,600百万円でした。
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完全子会社化とNozomi社ののれん
三菱電機ミドルイースト・アフリカ・アンド・シーアイエス社は、2025年11月19日に全持分を取得したことで完全子会社となりました。Nozomi Networks, Inc.は、既存持分を除く全持分を取得し、2026年1月28日に完全子会社化されました。デジタルイノベーションセグメントののれんは、Nozomi社の株式取得と子会社化により計上されたものです。
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- EDINET原本 PDF 155ページ
確認しておきたいポイント
- FAシステム事業の受注高865,647百万円、前連結会計年度比122%が、次回以降のインダストリー・モビリティ部門の売上高と営業利益にどう反映されるか。
- インフラ部門で、社会システム事業の交通大口案件減少と防衛・宇宙システム事業の大口案件増加が、受注高と売上高の推移・内訳にどう表れるか。
- 連結営業活動によるキャッシュ・フロー575,993百万円と、子会社取得で支出が増えた投資活動によるキャッシュ・フローの差が、フリー・キャッシュ・フローの推移にどう表れるか。
- Nozomi Networks, Inc.の完全子会社化に伴うのれんの計上額とデジタルイノベーションセグメントへの反映をどう追うか。
- 2030年度に向けた調整後営業利益率12%+、ROE12%、売上高成長率3-5%の目標に対し、各セグメント戦略の進捗推移がどの指標で示されるか。
まとめ
- 三菱電機は、連結売上が5,894,747百万円、営業利益が433,095百万円となりました。
- セグメント面では、FAシステムの受注高865,647百万円、前連結会計年度比122%と、インフラ受注1,978,516百万円、同103%の中身が次回以降の確認対象になります。
- 資金面では、連結営業活動によるキャッシュ・フローが575,993百万円となる一方、子会社取得に伴う投資活動の支出増加も示されています。
- Nozomi Networks, Inc.の完全子会社化とデジタルイノベーションセグメントののれん計上、2030年度に向けた中期経営戦略の目標は、業績数値とは分けて追う必要があります。