アドバンテスト、連結売上44.7%増 AI関連テスタ需要が拡大
株式会社アドバンテストが2026年6月26日に提出した有価証券報告書について、連結売上と連結利益、テストシステム事業、連結キャッシュ・フロー、株主還元方針を整理します。
記事の要点
- 連結売上は、前期比44.7%増の1,128,610百万円でした。
- 連結営業利益は、前期比118.8%増の499,120百万円で、連結純利益は375,353百万円でした。
- 連結セグメントのサービス他部門では、当期のセグメント利益に事業の一部譲渡による譲渡益2,504百万円が含まれ、前期のセグメント損失にはのれん及び無形資産の減損損失21,393百万円が含まれていました。
- 連結セグメントのテストシステム事業部門は、当期の連結売上の90.3%を占め、売上は前期比49.3%増の1,019,390百万円でした。
- 連結営業CFは、前期比17.2%増の335,182百万円でした。
- 株主還元方針では、配当に加えて自己株式取得を含めた総還元性向を、中期経営計画期間の3年間合計で連結当期利益の50%以上を目途としています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
連結売上と連結利益率
連結売上は、前期比44.7%増の1,128,610百万円でした。連結営業利益は、前期比118.8%増の499,120百万円で、連結売上に対する営業利益率は前期比14.9ポイント上昇の44.2%でした。連結純利益は375,353百万円でした。同社グループは、連結売上について、AI関連需要が旺盛に推移し、主要顧客向け需要の伸びへの対応、新たな顧客向け需要の取り込み、戦略的な生産能力増強が奏功したとしています。
連結売上1,128,610百万円を支えたAI関連テスタ需要と主要顧客・新規顧客向け需要の推移を、次回以降の開示でどう追うか。
セグメント別業績
連結セグメント別のテストシステムとサービス他
連結セグメントのテストシステム事業部門は、当期の連結売上の90.3%を占め、売上は前期比49.3%増の1,019,390百万円、セグメント利益は前期比97.9%増の518,760百万円でした。連結セグメントのサービス他部門は、当期の連結売上の9.7%を占め、売上は前期比12.7%増の109,230百万円、セグメント利益は8,758百万円でした。連結セグメントのテストシステム事業では、高性能SoC半導体向けの売上が大きく増え、HPCデバイスやAI関連半導体の需要、メモリテストシステムの高性能DRAM向け製品販売などを会社は挙げています。連結セグメントのサービス他部門について、当期のセグメント利益には事業の一部譲渡による譲渡益2,504百万円が含まれ、前期のセグメント損失にはのれん及び無形資産の減損損失21,393百万円が含まれていたと会社は示しています。
連結セグメントのテストシステム事業で、SoC向け、HPCデバイス、AI関連半導体、高性能DRAM向け販売の構成の推移をどう見るか。 連結セグメントのサービス他部門で、譲渡益2,504百万円を除いた採算とサポート・サービス、消耗品販売の動きがどう見えるか。
キャッシュフロー
連結営業CFと投資・財務CF
連結営業CFは、前期比17.2%増の335,182百万円でした。連結投資CFは34,552百万円の支出、連結財務CFは230,550百万円の支出でした。グループの連結営業CFについて、会社は税引前利益516,720百万円、法人所得税の支払額、営業債権及びその他の債権の増加、営業債務及びその他の債務の増加、棚卸資産の増加などを調整した結果としています。
グループの連結営業CF335,182百万円に対し、営業債権、棚卸資産、法人所得税支払いの内訳の推移をどう見るか。
ガバナンス
株主還元方針
株主還元方針では、配当に加えて自己株式取得を含めた総還元性向を、中期経営計画期間の3年間合計で連結当期利益の50%以上を目途としています。同社は株主還元方針として、1株当たり通期30円を最低限とする配当方針のもと、配当に加えて自己株式取得を含めた総還元性向を中期経営計画期間の3年間合計で連結当期利益の50%以上を目途としています。
連結当期利益を分母とする総還元性向50%以上の目途と、配当・自己株式取得・成長投資の配分がどう運用されるか。
開示内容の整理
連結売上と連結利益率
連結売上は、前期比44.7%増の1,128,610百万円でした。連結営業利益は、前期比118.8%増の499,120百万円で、連結売上に対する営業利益率は前期比14.9ポイント上昇の44.2%でした。連結純利益は375,353百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 40ページ
- EDINET原本 PDF 41ページ
- EDINET原本 PDF 100ページ
- EDINET原本 PDF 112ページ
- EDINET原本 PDF 145ページ
- EDINET原本 PDF 159ページ
連結セグメント別のテストシステムとサービス他
連結セグメントのテストシステム事業部門は、当期の連結売上の90.3%を占め、売上は前期比49.3%増の1,019,390百万円、セグメント利益は前期比97.9%増の518,760百万円でした。連結セグメントのサービス他部門は、当期の連結売上の9.7%を占め、売上は前期比12.7%増の109,230百万円、セグメント利益は8,758百万円でした。
- EDINET原本 PDF 41ページ
- EDINET原本 PDF 42ページ
- EDINET原本 PDF 112ページ
連結営業CFと投資・財務CF
連結営業CFは、前期比17.2%増の335,182百万円でした。連結投資CFは34,552百万円の支出、連結財務CFは230,550百万円の支出でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 43ページ
- EDINET原本 PDF 101ページ
連結総資産と資本
連結総資産は、前期比37.2%増の1,171,816百万円でした。連結の資本または親会社の所有者に帰属する持分は、前期末比289,187百万円増の795,726百万円でした。
- EDINET原本 PDF 2ページ
- EDINET原本 PDF 43ページ
- EDINET原本 PDF 98ページ
株主還元方針
株主還元方針では、配当に加えて自己株式取得を含めた総還元性向を、中期経営計画期間の3年間合計で連結当期利益の50%以上を目途としています。
- EDINET原本 PDF 58ページ
確認しておきたいポイント
- 連結売上1,128,610百万円を支えたAI関連テスタ需要と主要顧客・新規顧客向け需要の推移を、次回以降の開示でどう追うか。
- 連結セグメントのテストシステム事業で、SoC向け、HPCデバイス、AI関連半導体、高性能DRAM向け販売の構成の推移をどう見るか。
- 連結セグメントのサービス他部門で、譲渡益2,504百万円を除いた採算とサポート・サービス、消耗品販売の動きがどう見えるか。
- グループの連結営業CF335,182百万円に対し、営業債権、棚卸資産、法人所得税支払いの内訳の推移をどう見るか。
- 連結当期利益を分母とする総還元性向50%以上の目途と、配当・自己株式取得・成長投資の配分がどう運用されるか。
まとめ
- 連結売上は44.7%増、連結営業利益は118.8%増となり、AI関連テスタ需要や生産能力増強に関する会社説明が今回の中心です。
- 連結セグメントでは、テストシステム事業の売上が1,019,390百万円、サービス他部門のセグメント利益が8,758百万円となり、SoC・AI関連半導体と高性能DRAM向けの説明を分けて見る必要があります。
- 資金面では、グループの連結営業CFが335,182百万円の収入となり、法人所得税支払い、営業債権、棚卸資産などの内訳が示されています。
- 株主還元では、同社が配当と自己株式取得を含む総還元性向を中期経営計画期間の3年間合計で連結当期利益の50%以上とする目途を掲げています。