SBGで学ぶ EDINET・TDnet・企業IRの使い分け
同じ会社の決算資料でも、速報、法定原本、会社の説明は探す場所が異なる。ソフトバンクグループ(SBG)を例に、正しい入口を選び、315ページの有価証券報告書から数字を1つ見つける。

この回を終えるとできること
知りたいことに合わせて、EDINET・TDnet・企業IRのどこから確認するかを選び、このサイトからEDINET原本を開ける。
- 速報、法定原本、会社説明のどこから探すか選べる
- このサイトからSBGの正しい有報を開ける
- 書類名、対象期間、提出日を確認して別期の書類との取り違えを防げる
まず3分:入口は「知りたいこと」で決める
会社名だけで検索を始めると、似た名前のPDFが並ぶ。先に「最新の決算を知りたい」「有報の詳しい中身を読みたい」のように、知りたいことを1文にすると迷いにくい。
EDINET
法定開示の原本を読む
有報の詳しい中身や、正式に提出された書類を確認したい
TDnet
上場会社の最新情報を追う
決算発表や業績予想の修正など、いま何が起きたかを知りたい
企業IR
会社の説明で理解を深める
事業の全体像や、会社が強調している点を分かりやすく知りたい
| 知りたいこと | 最初の入口 | 次に確認する場所 |
|---|---|---|
| 最新決算が発表されたか | TDnet | 企業IRの決算資料 |
| 財務諸表、注記、リスクを詳しく読みたい | EDINET | 企業IRの説明資料 |
| 経営者が何を重視しているか | 企業IR | EDINET原本で数字と対象範囲を確認 |
| 戦略や非財務情報をまとめて知りたい | 企業IR | EDINET原本で数字と対象範囲を確認 |
| M&Aなどの重要事象を追いたい | TDnet | 該当する場合はEDINETの臨時報告書など |
実例で見る
ソフトバンクグループ(SBG)の決算を3つの入口で追う
最初の確認:ソフトバンクグループの証券コードは9984。ソフトバンク(9434)とは別の会社となる。
SBGでは、2026年5月13日に決算短信と決算説明会、6月22日に有価証券報告書、7月27日に会社の年次レポートが出た。同じ決算を扱う資料でも、出る時期と役割は異なる。
- TDnet
2026年3月期 決算短信
その日の決算と業績見通しを、上場会社の適時開示で確認する。
- 企業IR
2026年3月期 決算説明会
同日の説明資料と動画で、会社が重視した変化を理解する。
- EDINET
有価証券報告書を提出
対象期間、財務諸表、注記、リスクなどを法定書類の原本で確認する。
- 企業IR
ソフトバンクグループレポート2026
法定原本とは別の資料で、戦略や非財務情報の説明を補う。
原本で5分:このサイトから有報を開く
このサイトでは、会社を探し、提出書類を選び、要約からEDINET原本へ移動できる。今回はソフトバンクグループ(SBG)の有価証券報告書を使う。
- 企業ページで、会社名と証券コードが合っているか確認する
- 「有価証券報告書」と対象期間を確認する
- 要約で全体をつかみ、原本PDFで根拠を確かめる
原本を開かないと解けない1問
正しい原本を選び、数字を1つ見つける
操作:原本PDFの表紙で書類名、事業年度、提出日を確認する。その後、PDF内検索で「7,798,650」を探す。
問題:正しい第46期の有報を開けたか。7,798,650は、どの期間の何の数字か。単位は何か。
ヒント:表紙はPDF表示上の1/315ページ。数字は3/315ページの「主要な経営指標等の推移」にある。右端の期間と、左側の項目名・単位をセットで読む。
答えを確認する
書類は第46期の有価証券報告書、事業年度は2025年4月1日から2026年3月31日、提出日は2026年6月22日。7,798,650は、2026年3月31日に終了した1年間の連結売上で、単位は百万円となる。
誤読を防ぐ5つの注意
別の会社でも使う3項目
- 何を知りたいか。速報、法定原本、会社説明のどれか
- 書類名、対象期間、提出・公表日が合っているか
- 連結、個別、月次速報など、数字の対象範囲が同じか
この記事で確認した資料
- 金融庁|EDINETについてEDINETの目的と対象書類
- 金融庁|取引所開示と法定開示1ページ
- 日本取引所グループ|適時開示制度の概要適時開示制度の概要
- ソフトバンクグループ|IRカレンダー2026年5月13日・6月22日・7月27日
- 日本取引所グループ|ソフトバンクグループ 2026年3月期 決算短信2026年5月13日
- ソフトバンクグループ|2026年3月期 決算説明会2026年5月13日
- ソフトバンクグループ|ソフトバンクグループレポート 20262026年7月27日発行
- EDINET|ソフトバンクグループ 有価証券報告書PDF 1・3ページ
まとめ
入口に優劣があるのではなく、知りたいことによって最初に見る場所が変わる。
TDnetで変化を知り、EDINETで法定原本を確かめ、企業IRで会社の説明を補う、という往復が基本になる。