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日曜15分、報告書を読む入門151

SBGで学ぶ EDINET・TDnet・企業IRの使い分け

同じ会社の決算資料でも、速報、法定原本、会社の説明は探す場所が異なる。ソフトバンクグループ(SBG)を例に、正しい入口を選び、315ページの有価証券報告書から数字を1つ見つける。

シーズン11 / 12
知りたい情報別に、速報はTDnet、法定原本はEDINET、決算説明や統合報告書は企業IRを最初に見る流れを示す。SBGでは、2026年5月13日に決算短信と決算説明会、6月22日に有価証券報告書、7月27日にソフトバンクグループレポート2026が出た。
3つは競争相手ではない。知りたいことに合わせて入口を選び、必要なら往復する。 画像を押すと大きく表示できる。

この回を終えるとできること

知りたいことに合わせて、EDINET・TDnet・企業IRのどこから確認するかを選び、このサイトからEDINET原本を開ける。

  • 速報、法定原本、会社説明のどこから探すか選べる
  • このサイトからSBGの正しい有報を開ける
  • 書類名、対象期間、提出日を確認して別期の書類との取り違えを防げる

まず3分:入口は「知りたいこと」で決める

会社名だけで検索を始めると、似た名前のPDFが並ぶ。先に「最新の決算を知りたい」「有報の詳しい中身を読みたい」のように、知りたいことを1文にすると迷いにくい。

EDINET

法定開示の原本を読む

有報の詳しい中身や、正式に提出された書類を確認したい

TDnet

上場会社の最新情報を追う

決算発表や業績予想の修正など、いま何が起きたかを知りたい

企業IR

会社の説明で理解を深める

事業の全体像や、会社が強調している点を分かりやすく知りたい

知りたいこと最初の入口次に確認する場所
最新決算が発表されたかTDnet企業IRの決算資料
財務諸表、注記、リスクを詳しく読みたいEDINET企業IRの説明資料
経営者が何を重視しているか企業IREDINET原本で数字と対象範囲を確認
戦略や非財務情報をまとめて知りたい企業IREDINET原本で数字と対象範囲を確認
M&Aなどの重要事象を追いたいTDnet該当する場合はEDINETの臨時報告書など

実例で見る

ソフトバンクグループ(SBG)の決算を3つの入口で追う

有価証券報告書S100YGH5 / 証券コード 9984

最初の確認:ソフトバンクグループの証券コードは9984。ソフトバンク(9434)とは別の会社となる。

SBGでは、2026年5月13日に決算短信と決算説明会、6月22日に有価証券報告書、7月27日に会社の年次レポートが出た。同じ決算を扱う資料でも、出る時期と役割は異なる。

  1. TDnet

    2026年3月期 決算短信

    その日の決算と業績見通しを、上場会社の適時開示で確認する。

  2. 企業IR

    2026年3月期 決算説明会

    同日の説明資料と動画で、会社が重視した変化を理解する。

  3. EDINET

    有価証券報告書を提出

    対象期間、財務諸表、注記、リスクなどを法定書類の原本で確認する。

  4. 企業IR

    ソフトバンクグループレポート2026

    法定原本とは別の資料で、戦略や非財務情報の説明を補う。

原本で5分:このサイトから有報を開く

このサイトでは、会社を探し、提出書類を選び、要約からEDINET原本へ移動できる。今回はソフトバンクグループ(SBG)の有価証券報告書を使う。

  1. 企業ページで、会社名と証券コードが合っているか確認する
  2. 「有価証券報告書」と対象期間を確認する
  3. 要約で全体をつかみ、原本PDFで根拠を確かめる

原本を開かないと解けない1問

正しい原本を選び、数字を1つ見つける

操作:原本PDFの表紙で書類名、事業年度、提出日を確認する。その後、PDF内検索で「7,798,650」を探す。

問題:正しい第46期の有報を開けたか。7,798,650は、どの期間の何の数字か。単位は何か。

ヒント:表紙はPDF表示上の1/315ページ。数字は3/315ページの「主要な経営指標等の推移」にある。右端の期間と、左側の項目名・単位をセットで読む。

答えを確認する

書類は第46期の有価証券報告書、事業年度は2025年4月1日から2026年3月31日、提出日は2026年6月22日。7,798,650は、2026年3月31日に終了した1年間の連結売上で、単位は百万円となる。

誤読を防ぐ5つの注意

「EDINETだけ見れば十分」ではない詳しい原本には強いが、上場会社の最新の決算や重要情報はTDnetで先に出ることがある。
「3か所には別々の情報がある」とは限らない決算短信など、同じPDFがTDnetと企業IRの両方に掲載されることもある。大切なのは掲載場所より書類名と日付だ。
「企業IRは広告だから読まない」でもない会社固有の事業説明や図表を理解するのに役立つ。ただし、重要な数字はEDINETやTDnetの原本と照らす。
対象範囲が違う数字を、そのまま比べない月次情報は単体の速報値、有報は連結の確定値という場合がある。資料名だけでなく「誰の、いつの数字か」を確認する。
「公式資料だから将来も確実」ではない実績、会社の説明、将来見通しは性質が異なる。どこまでが確認済みの事実かを分けて読む。

別の会社でも使う3項目

  1. 何を知りたいか。速報、法定原本、会社説明のどれか
  2. 書類名、対象期間、提出・公表日が合っているか
  3. 連結、個別、月次速報など、数字の対象範囲が同じか

この記事で確認した資料

まとめ

入口に優劣があるのではなく、知りたいことによって最初に見る場所が変わる。

TDnetで変化を知り、EDINETで法定原本を確かめ、企業IRで会社の説明を補う、という往復が基本になる。