ソフトウェア・サービス、連結売上高20.8%増も営業利益2.2%減 半導体価格高騰とハードウェア構成比上昇が影響
連結では、株式会社ソフトウェア・サービスが2026年6月5日に提出した半期報告書について、医療情報システム事業の業績と会社説明、財政状態、キャッシュ・フロー、今後の具体的な確認点を整理します。
記事の要点
- 当中間連結会計期間は2025年11月1日から2026年4月30日までです。
- 売上高は前年同期比20.8%増でした。一方、営業利益は2.2%減、経常利益は1.6%減、親会社株主に帰属する中間純利益は7.7%減でした。
- 会社は、メモリ等の半導体価格高騰による調達コスト増加と、導入案件におけるハードウェア売上高の構成比が想定を超えて高まったことにより、利益面が前年同期比で減益になったと説明しています。
- 総資産は前連結会計年度末比1,473百万円減の50,715百万円、純資産は同1,499百万円減の40,396百万円でした。一方、現金及び現金同等物は同874百万円増の16,926百万円でした。
- 社員寮(大阪)の建て替えに伴う取り壊し費用240百万円を特別損失として計上しています。
数字の背景と確認点
業績数値と会社説明を分けて、次回開示で追う論点を整理します。
業績ハイライト
増収と減益の背景
連結売上高は24,334百万円(前年同期比20.8%増)でした。連結営業利益は4,180百万円(前年同期比2.2%減)、経常利益は4,223百万円(同1.6%減)でした。親会社株主に帰属する中間純利益は2,752百万円(前年同期比7.7%減)でした。当中間連結会計期間の研究開発活動の金額は323百万円で、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。会社は、売上高が前年同期比で増収となる一方、メモリ等の半導体価格高騰による調達コストの増加と、サーバーリプレイスを含む導入案件でハードウェア売上高の構成比が想定を超えて高まったことにより、利益面は減益となったと説明しています。会社は、DX関連システムをはじめとする既存顧客からの追加システム需要が堅調に推移しており、これらの需要を着実に取り込むことで持続的な成長基盤の構築に努めると説明しています。
売上高の増加が続く中での営業利益、経常利益、中間純利益の推移。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。 半導体価格による調達コストとハードウェア売上高構成比の利益面への反映。 研究開発活動の金額と活動状況の推移。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。
事業の内容
医療DXの推進と病院経営環境
会社は、医療業界では全国医療情報プラットフォームの創設、電子カルテ情報の標準化、診療報酬改定DXなどが進められる一方、老朽設備の更新、サイバーセキュリティ対策、医療DXへの対応コストが加わり、病院経営の厳しさが継続していると説明しています。会社は、電子カルテをはじめとする医療情報システムの普及拡大と既存システムのリプレイス需要により、市場の競争は一層活発化すると考えています。また、本社、東京支社、各ブランチを活用し、各地域での営業・保守体制の強化を図っていると説明しています。
DX関連システムを中心とする既存顧客からの追加需要の推移。
財政状態
資産・負債・純資産の主な変動要因
総資産は前連結会計年度末比1,473百万円減の50,715百万円でした。負債は前連結会計年度末比26百万円増の10,318百万円でした。純資産は前連結会計年度末比1,499百万円減の40,396百万円でした。会社は、総資産の主な変動要因として現金及び預金875百万円の増加、売掛金2,125百万円の減少、棚卸資産733百万円の減少、有形固定資産778百万円の増加などを挙げています。負債については買掛金990百万円の増加や未払法人税等622百万円の減少など、純資産については連結中間純利益2,752百万円による増加、配当837百万円と自己株式取得のための支払3,544百万円による減少を挙げています。
売掛金、棚卸資産、有形固定資産の変動と総資産への反映。確認対象は連結総資産・連結純資産です。事業別の変化も確認します。
キャッシュフロー
各キャッシュ・フローの主な要因
現金及び現金同等物は前連結会計年度末比874百万円増の16,926百万円でした。営業活動の結果得られた資金は6,644百万円で、前年同期は4,965百万円の収入でした。投資活動の結果使用した資金は1,388百万円で、前年同期は1,280百万円の支出でした。財務活動の結果使用した資金は4,381百万円で、前年同期は732百万円の支出でした。会社は、営業活動による資金増加の主な要因として税金等調整前中間純利益3,983百万円、連結売上債権減少額2,125百万円、仕入債務増加額990百万円などを挙げています。投資活動では有形固定資産の取得による支出1,065百万円など、財務活動では配当金の支払額837百万円と自己株式の取得による支出3,544百万円を挙げています。
営業活動による資金増加と、投資活動・財務活動による資金支出の推移。
重要な事象
社員寮建て替えに伴う特別損失
社員寮(大阪)の建て替えに伴う取り壊し費用240百万円を特別損失として計上しています。会社は、将来の人員増加を見据え、社員寮(大阪)のオフィスビルへの建て替えを進めており、2027年4月末の竣工を予定していると説明しています。
社員寮(大阪)のオフィスビルへの建て替えの進捗と関連費用の計上状況。確認対象は一時的な発生事象です。事業への影響も確認します。
開示内容の整理
事業の内容
当社グループは、電子カルテシステムをはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業展開しています。当中間連結会計期間に、事業内容の重要な変更はなく、関係会社の異動もありません。当社グループは医療情報システム事業の単一セグメントであり、セグメント業績の記載を省略しています。
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業績ハイライト
連結売上高は24,334百万円(前年同期比20.8%増)でした。連結営業利益は4,180百万円(前年同期比2.2%減)、経常利益は4,223百万円(同1.6%減)でした。親会社株主に帰属する中間純利益は2,752百万円(前年同期比7.7%減)でした。当中間連結会計期間の研究開発活動の金額は323百万円で、研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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財政状態
総資産は前連結会計年度末比1,473百万円減の50,715百万円でした。負債は前連結会計年度末比26百万円増の10,318百万円でした。純資産は前連結会計年度末比1,499百万円減の40,396百万円でした。
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キャッシュ・フロー
現金及び現金同等物は前連結会計年度末比874百万円増の16,926百万円でした。営業活動の結果得られた資金は6,644百万円で、前年同期は4,965百万円の収入でした。投資活動の結果使用した資金は1,388百万円で、前年同期は1,280百万円の支出でした。財務活動の結果使用した資金は4,381百万円で、前年同期は732百万円の支出でした。
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事業等のリスク
当中間連結会計期間に新たに発生した事業等のリスクはなく、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクにも重要な変更はありません。
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社員寮建て替えに伴う特別損失
社員寮(大阪)の建て替えに伴う取り壊し費用240百万円を特別損失として計上しています。
- EDINET原本 PDF 3ページ
確認しておきたいポイント
- 売上高の増加が続く中での営業利益、経常利益、中間純利益の推移。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。
- 半導体価格による調達コストとハードウェア売上高構成比の利益面への反映
- DX関連システムを中心とする既存顧客からの追加需要の推移
- 売掛金、棚卸資産、有形固定資産の変動と総資産への反映。確認対象は連結総資産・連結純資産です。事業別の変化も確認します。
- 営業活動による資金増加と、投資活動・財務活動による資金支出の推移
- 社員寮(大阪)のオフィスビルへの建て替えの進捗と関連費用の計上状況。確認対象は一時的な発生事象です。事業への影響も確認します。
- 研究開発活動の金額と活動状況の推移。確認対象は連結売上・連結利益です。事業別の変化も確認します。
まとめ
- 売上高は前年同期比20.8%増となりましたが、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する中間純利益はいずれも前年同期比で減少しました。
- 会社は、半導体価格高騰による調達コスト増加とハードウェア売上高構成比の上昇を減益の背景として説明し、既存顧客からの追加システム需要は堅調に推移しているとしています。
- 総資産と純資産は前連結会計年度末比で減少しましたが、現金及び現金同等物は874百万円増加して16,926百万円となりました。
- 会社は社員寮(大阪)のオフィスビルへの建て替えを進めており、当連結会計年度には取り壊し費用240百万円を特別損失として計上しています。